《第97回》
●多くの方から、今話題になっているMROCを導入したいというご相談をよく受けます。
その場合、その多くは、「あまり予算がない」とか、「結果が有効かどうかわからないので、あまりお金をかけることができない」というのが圧倒的です。それで、そこを何とかしてもらえないかということになります。
暗に、「うまく行けば、次回からは、通常予算でお願いしますからとか、どんどんお仕事をお願い致しますから、今回はなんとかよろしくお願いします」ということです。
でもこのような場合の多くは、結果がうまく行かなかったり、いろいろな理由で、上の「うまく行け
ば・・・」という仮定が現実化することは、残念ながらほとんどありません。
そこで、今回はMROCを最も安価に導入・トライアルする方法をご紹介したいと思います。
●それは、MROCのプラットフォームを販売している次の3つの企業のいずれかに、トライアルを依頼する方法です。
この3社が国産のMROCプラットーフォームを外部に販売している企業です(2012年9月現在)。企業内だけで使っているものや、掲示板グルインのプラットフォームを除いた本格的MROCプラットフォームです。
1.インデックス・アイ社(『ドラゴンフライ』というプラットフォーム)
http://www.toool.jp/about/
2.コントロールエー社
http://mroc.me/
3.三菱総合研究所(『リスナー』というプラットフォーム)
https://dl19w3jlhkm4w.cloudfront.net/2012/mroc_pamphlet_120629.pdf
●いずれのプラットフォームも、それぞれ特徴があります。運営者側の使いやすさや、参加者側の使いやすさ、分析のための機能の充実など、いくつかの選択のポイントはありますが、いずれも操作方法は簡単ですので、3つを一度お使いになり、お好みのものを使うというのもありかと思います。またプロジェクトごとに使い分けるという方法もあるかと思います。
●例えば、上のドラゴンフライですと、30人までの参加者で2週間の利用の場合ですと、費用は10万円です。他のプラットフォームもだいたい同様な価格設定です。
正直申し上げて、30人で2週間ですと、MROCの本当の価値はなかなか見つけることができません。さらに2週間のトライアルでは、MROCの大きな課題である、コミュニティの運営や分析の問題の解決には役立ちません。
しかし、MROCとはどういうようなものなのかを体験・理解していただくには十分です。
この30人で2週間の学習をもとに、その後は独自に、工夫をされて試行錯誤をされるのがよいかと思います。
これで、明日から、「弊社も、MROC始めました!」と、堂々と営業を行ったり、HPに記載できるかと思います。
●但し、30人(経費を抑えるために10人や20人でも可)の参加者リクルート費用や謝礼は、このプラットフォーム使用料10万円には含まれていませんので、まわりの方や、社員の方に参加してもらって無償で行うという方法があります。既にパネルをお持ちの場合はリクルート費用なしで行うことも可能かと思います。
●SPSSなどの統計解析ソフトが普及して、多変量解析の誤用・乱用が起こったように、MROCプラットフォームが普及することによって、MROCにも同様な現象が生じています。
しかし、MROCを広く普及させる上では、これら3社の貢献は大きいものです。
●なぜ上記の方法をお薦めするかという理由は、簡単です。
欧米のMROCプラットフォーム企業(PF)、例えば、PluggedInやdub、iTrack、20/20などもそうですが、PF企業は、プラットフォームを販売して利用してもらうためには、MROCの方法を懇切丁寧にユーザーに説明し理解してもらう必要があるからです。
私がMROCを最初に導入する時は、国産のPFがありませんでしたので、上記の海外企業からWebinarを使って、英語で説明をうけるのは時差もあり大変でしたが、現在は国産のPFがあるおかげで、ユーザーの方も非常に便利になりました。メールや電話1本で、営業の方が飛んできてくれるかと思います。
営業の方に、プラットフォームの使い方以外に、質問の仕方などのコミュニティの運営の方法や、分析の方法なども、じっくり聞いて見て下さい。
ぜひ一度、10万円でMROCをトライしてみて下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿