《第43回》
今週のTOPICS
◆インサイトからマーケティング施策へ
参加への敷居の高い「学会」を除けば、日本唯一のマーケティング・リサーチの大きな大会である
2010年度JMRAアニュアルカンファレンス が、11月25日と26日に開かれました。
テーマは、Passion for the Next - ASIA- New Definitions, New Challenges, and New Frontiers.
マーケティング・リサーチのネクストステージ:アジアの新たな可能性の探求
プログラム
残念ながら、参加していないので、ここで詳細を語ることはできません。 o(;△;)o
一部は、ブログやツイッター(#jmra2010)でフォローすることができます。
今回は、第2回APRCカンファレンス東京と同時開催で、海外からのゲストも参加されていたようです。
海外ゲストとの共有のツイッターの公式ハッシュタグが設定されていないので、海外ゲストがどのような印象をもったのかはわかりませんが、
出席したシンガポール代表が、#aprc #mrx のハシュタグを使ってツイートしていました。
Great time in Tokyo - the best hosts in the world! と発信していますので、満足して帰られたようです。
その代表がまた、インサイトに関連して、次のようにツイートしています。
You have to swim deep for insights
P&G Japan at APRC "data is the tip of the iceberg, insight is the ice hidden underneath"
(インサイト議論について、下記の週刊リサーチ・ブロゴスフィアの中の23番と24番、28番のブログ参照)
そして早速彼のブログでP&Gジャパンの桐山一憲社長の基調講演を紹介しています。
「消費者理解」を氷山にたとえ、「インサイト」を説明しています。
data is the tip of the iceberg, and you have to look under the water to find the real insights.
インサイトの3つの要素:
• truths that data don’t automatically show
• emotions and needs deep within consumers’ minds
• possess the potential for growing business
消費者への感情移入・共感(empathy with the consumer)の重要性について強調しています。
筆者が、1990年代後半、USの大手消費財メーカーのUSで行われたリサーチの社内研修に出席した時の研修タイトルは、「コンシューマー・インサイト・トレーニング」でした。
そこでのコンシューマー・インサイトの定義は、「消費者の深い理解」(deep understanding of consumers)でした。これに共通するものがあります。
ちなみに、筆者のインサイトの定義は、
「マーケティング活動(製品開発と販促)の成功ドライバー、つまり有効な製品開発や販促施策といったマーティング・アクションのアイディア」
製品開発で言えば、消費者/生活者が抱える「生活課題」とも言えます。この発見が、課題を解決するためのベネフィットをもった「製品」の開発へとアクションを導きます。
ショッパー・インサイトで言えば、消費者の購買を動機づけるアイディアといえるでしょう。
どのレベルで定義するかによっても、いろいろな定義が可能でしょう。
消費者のマインド・レベルと、ビジネス上の貢献のレベルで定義するのとでは、定義の内容も変わってくるでしょう。
いずれにしても、リサーチに求められている新たな「価値」の創出であることには間違いありません。
ところで、筆者は、同じ期間に、
日本消費者行動研究学会のセミナー「クチコミとソーシャルメディア:インターネットと消費者行動の現在とこれから」に出席しました。
内容については、下記の週刊リサーチ・ブロゴスフィアの中の27番を参照。
その中で、クックパッドの森下光成氏が「クックパッドにみるソーシャルとコマーシャルの両立」と題して講演をされました。
「集まった声・データから見える食卓インサイト」と、その「マーケティングへの活用:食品業界における新しいマーケティングの鼓動」について説明されていました。
クックパッドのメニュー・データから「インサイト」を創出して、販売促進につながる具体的な販促施策を提案するというものでした。
まさに調査会社の果たすべき役割を実行されています。さらにインサイトを具体的な施策までに落とし込む提案活動も含まれます。
メーカー・クライアントにとっては、非常にありがたいサービスです。
調査会社もうかうかしてられません。
IT関連企業が、どんどん「消費者理解/インサイト・ビジネス」領域を侵食しています。
不況でグルインの受注本数が減ったと思っていたら、実はこれらの企業にお仕事がいっているかもしれません。
リサーチャーもこれからは、標本抽出とか統計的検定に固執する従来のリサーチャー像や業務定義の枠を超えて、
調査を企画する「リサーチ・プランナー」から、筆者が肩書で使っている「コンシューマー・プランナー」(調査結果から消費者施策を提案するプランナー)的な業務範囲の拡大志向が必要であると感じます。
これによって、リサーチがより「価値」あるものになり、ビジネスへの貢献度が上がると思います。
また、同時にリサーチャーのスキルの向上にもつながると確信します。
このためには、クライアント企業のビジネスや、マーケティング活動の理解が必須であることは言うまでもありません。
*************************************
今週のHOSMR
・Ray Poynter, ’The Handbook of Online and Social Media Research: Tools and Techniques for Market Researchers’の内容紹介メモ(著作権の侵害をしないように、独断と偏見によるポイントの要約)の第11回目です。
第19章 トレンドとイノベーション
1.リスニング
・AskingからListeningへ
・ブログ、バズ・マイニング
2.WEリサーチ
・対象者の利用
・iPhoneエスノグラフィ
3.ソーシャル・ネットワークとMR
・Facebook
・今後の急激な発展
3.1 ソーシャル・ネットワーク
・個人登録―相互繋がり-投稿(写真、ブログ、コメントなど)-管理
・議論/フォーラム、メッセージ送信
3.2 ソーシャル・ネットワークと観察調査
・大量情報のマイニングとeエスノ
3.3 ソーシャル・ネットワークと参加/観察調査
・リサーチャーがテーマを投げかけ、コミュニティ・メンバーが議論を行う
・倫理問題
3.4 サンプル源としてのソーシャル・ネットワーク
・Facebookがオンラインパネルのソースになる?
3.5 BtoBネットワーク
・LinkedIN
3.6 倫理問題とソーシャル・ネットワークとMR
4.ツイッター
4.1 ツイッター:本質
4.2 ツイッターの将来
5.ニューパワー構造とニューネットワーク
・リサーチャーのネットワークの拡大:会社間や国境を越えて
6.コラボレーションとコウ・クリエーション
・コミュニティや、ブログ・グループ、Wiki
・顧客とともに新製品やアイディアの創出
・Threadless.comの例
7.イノベーション・コミュニティ
・コミュニティの生産性を上げる4ステップ
①トレーニングや情報の共有、②各メンバーの貢献内容のトラッキング、③非生産的メンバーの排除と、関与の最低基準を知る、④多忙状態の維持
・その他のポイント
①目的の明確化と共有、②コミュニティが行うことのガイドラインの設定、③競争ではなく協働の精神、④報酬を期待しない
8.協働的定量調査
・協働的投票:リストの作成
9.モバイル・リサーチ
9.1 MRへの遅い適用
9.2 モバイル・リサーチの将来
現代:①簡単な調査、②スマートフォンによる調査、③WEリサーチのツールとして利用
将来:①PCが普及していない国での活用、②スマートフォン・ユーザーによるパネルの構築+電話調査
**************************************
週刊リサーチ・ブロゴスフィア
Weekly Research Blogosphere
*1週間の世界中のリサーチ関連の主なブログ・テーマを簡便に
レビューすることができる「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」です。
興味をもたれたブログの詳細は、リンク参照。
⇒は投稿に対する個人的コメントです。
◆先週(11月20日-11月26日)分の世界のリサーチ・ブロゴスフィア
今回は、23ブログの30投稿をレビュー
《海外編》
1.Jeffrey Henning 's Vovici
1.Building a Cost Effective, In-House Normative Concept Test Program (11/19)
・AutoTrader.comのコンセプトテストについて。
2.Factor Analysis: A Gentle Introduction (11/23)
・Ray Poynterが11月19日に行った因子分析のwebinarに関連して。
2.Joel Rubinson on Marketing Research
3.digital marketing goes postal (11/23)
・QRコードについて。
3.Rearch Rockstar
4.Market Segmentation: What to Look For in A Project Proposal (11/23)
・セグメンテーション・リサーチの企画書のチェックポイント
4.Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research
5.Text Analytics and Academia (11/22)
・Happy Thanksgiving!
5.The Future Place Blog
7.Some Great Fringe Events! (11/24)
・ 12月6日から開催されるFestival of NewMRの追加イベントの内容。
8.Why 'not statistically significant' does not mean similar, the same, or not different - TARSK 16 (11/24)
・統計的検定について。
9.How many messages is too many in cyberspace? (11/25)
・Festival of NewMRの案内メッセージの送付に関連して。
6.Random Sampling
お休み
7.Straight Talk with Nigel Hollis
お休み
8.LoveStats
お休み
9.The Surrvey Geek
お休み
10.Insites Blog
10.BAQMaR Re!set Conference 2010 (11/24)
・BAQMAR(Belgian Association for Quantitative & Qualitative Marketing Research)の会議案内。
11.Best Workshop at MIE 2010 (11/25)
・Marketing & Information Event(MIE)会議。
12.Time to broaden our offering (11/25)
・ InSites Consulting社のサービスについて。
11.The Researcher's Perspective
13.Who Cares About Brand Loyalty? Not Consumers (11/19)
・不況とブランドロイヤルティの関係
12.Future of Insight
14.Brand and reputation converge in a transparent world. (11/19)
・ブランド評価と企業評価の関係
13.Voices of CMB
15.Smartphones Give Black Friday Shoppers an Advantage(11/22)
・スマートフォンを使った購買
14.The Forrester Blog
16.From Creativity to Technology: Insights From The Market Research Event(11/23)
・IIR Market Research Event. TMRE会議のレビュー
17.The Data Digest: Why US Consumers Will Be Buying More Online This Holiday Season (11/26)
・US Online Holiday Retail Forecast, 2010の結果から。
《国内編》
15.MARKETING RE-SEARCH BLOG
16.Marketing Research Watch
17.マーケティング・リサーチの寺子屋
18.tanoue40's Blog
以上、お休み。
19.アウラなブログ
18.AISASのS (11/22)
・「AISSAS。。。Aの前に付け加わったSはShareのSです。Actionを起こす前にも情報共有はされて、その情報の方がAに与える影響力は強く、直接的である。。。」
19.「ことばと思考」のエスノグラフィー (11/24)
・「エスノグラフィーと言語の関係をもっと考えなくては。 」
20.「選択の科学」は哲学書だった?(11/25)
・「おっしゃりたいのは「選択は本能である」「選択は創造である」という哲学的なことであってマーケティング的な主張は二の次らしい」
21.「話語」と「筆語」とリサーチの「間」 (11/26)
・「一般には定性調査(インタビュー調査)は「話語」を使い、定量調査は「筆語」(調査票)を使う。」
20.きまぐれ リサーチャーどうでしょう
22.大日本印刷 ペルソナ作成サービスを提供 (11/23)
・「ペルソナとは、ユーザー調査から得られた具体的なデータをもとに作成した仮想のユーザー像」
23.インサイトとビジネス ~ JMRAカンファレンス P&G 桐山社長の基調講演 (11/25)
・「単なるデータプロバイダーでなく、ビジネスパートナー、経営者のパートナーとして期待」
24.ビジネスにつながるインサイトを掴めるのであればOK (11/26)
「リサーチャーはデータプロバイダーに留ってはいけない。
インサイト創出のプロとなって、具体的な施策やアクションまで提案してほしい」
「質問紙のアンケート集計やグループインタビューといった従来の手法にこだわる必要はまっ~たくない。・調査という制約にこだわる必要もない。」
21.いまんとこの最適解
25.調査の構造化 (11/22)
・「データを構造化をすることで失われる情報も存在しますが、鮮明になる情報もある。
私はマーケティングリサーチが存在する意義はそこにあるような気がしてなりません。」
⇒おっしゃる通り。リサーチ力が低下して、構造化する力も低下。ソーシャル・メディアはその構造化力を高める役割を果たすような気がします。
26.エムスリー、英EMSリサーチを買収 (11/24)
・エムスリー、英EMSリサーチを買収 100万人規模のグローバルな医師パネルを構築
エムスリー(株): インターネットというメディアを活用し、医療の世界を変革します。
英EMSリサーチ
補足資料
MR君
27.消費者行動研究セミナー(11/25)
・「FBの持つコンセプトは今後変わらぬ注目点になるような気がします。」
28.いんさいと(11/26)
・「他者(お客さんや社内)の意識に顕在化していないorフォーカスされていない、他者が(ビジネス等の)行動を起こす上で有用な知見」
22.みんなのMR.COM
29.ツイッチャーからJMRXへ (11/19)
23.Digital Consumer Planner's Blog
30.ブランド・リスニング(傾聴)事例の紹介 (4) メッセージの形成と精緻化 (11/19)
**************************************
《このBlogは毎週金曜日に更新されます。金曜日がお休みの時は土曜日です。また臨時に更新されることがあります》
今週のTOPICS
◆インサイトからマーケティング施策へ
参加への敷居の高い「学会」を除けば、日本唯一のマーケティング・リサーチの大きな大会である
2010年度JMRAアニュアルカンファレンス が、11月25日と26日に開かれました。
テーマは、Passion for the Next - ASIA- New Definitions, New Challenges, and New Frontiers.
マーケティング・リサーチのネクストステージ:アジアの新たな可能性の探求
プログラム
残念ながら、参加していないので、ここで詳細を語ることはできません。 o(;△;)o
一部は、ブログやツイッター(#jmra2010)でフォローすることができます。
今回は、第2回APRCカンファレンス東京と同時開催で、海外からのゲストも参加されていたようです。
海外ゲストとの共有のツイッターの公式ハッシュタグが設定されていないので、海外ゲストがどのような印象をもったのかはわかりませんが、
出席したシンガポール代表が、#aprc #mrx のハシュタグを使ってツイートしていました。
Great time in Tokyo - the best hosts in the world! と発信していますので、満足して帰られたようです。
その代表がまた、インサイトに関連して、次のようにツイートしています。
You have to swim deep for insights
P&G Japan at APRC "data is the tip of the iceberg, insight is the ice hidden underneath"
(インサイト議論について、下記の週刊リサーチ・ブロゴスフィアの中の23番と24番、28番のブログ参照)
そして早速彼のブログでP&Gジャパンの桐山一憲社長の基調講演を紹介しています。
「消費者理解」を氷山にたとえ、「インサイト」を説明しています。
data is the tip of the iceberg, and you have to look under the water to find the real insights.
インサイトの3つの要素:
• truths that data don’t automatically show
• emotions and needs deep within consumers’ minds
• possess the potential for growing business
消費者への感情移入・共感(empathy with the consumer)の重要性について強調しています。
筆者が、1990年代後半、USの大手消費財メーカーのUSで行われたリサーチの社内研修に出席した時の研修タイトルは、「コンシューマー・インサイト・トレーニング」でした。
そこでのコンシューマー・インサイトの定義は、「消費者の深い理解」(deep understanding of consumers)でした。これに共通するものがあります。
ちなみに、筆者のインサイトの定義は、
「マーケティング活動(製品開発と販促)の成功ドライバー、つまり有効な製品開発や販促施策といったマーティング・アクションのアイディア」
製品開発で言えば、消費者/生活者が抱える「生活課題」とも言えます。この発見が、課題を解決するためのベネフィットをもった「製品」の開発へとアクションを導きます。
ショッパー・インサイトで言えば、消費者の購買を動機づけるアイディアといえるでしょう。
どのレベルで定義するかによっても、いろいろな定義が可能でしょう。
消費者のマインド・レベルと、ビジネス上の貢献のレベルで定義するのとでは、定義の内容も変わってくるでしょう。
いずれにしても、リサーチに求められている新たな「価値」の創出であることには間違いありません。
ところで、筆者は、同じ期間に、
日本消費者行動研究学会のセミナー「クチコミとソーシャルメディア:インターネットと消費者行動の現在とこれから」に出席しました。
内容については、下記の週刊リサーチ・ブロゴスフィアの中の27番を参照。
その中で、クックパッドの森下光成氏が「クックパッドにみるソーシャルとコマーシャルの両立」と題して講演をされました。
「集まった声・データから見える食卓インサイト」と、その「マーケティングへの活用:食品業界における新しいマーケティングの鼓動」について説明されていました。
クックパッドのメニュー・データから「インサイト」を創出して、販売促進につながる具体的な販促施策を提案するというものでした。
まさに調査会社の果たすべき役割を実行されています。さらにインサイトを具体的な施策までに落とし込む提案活動も含まれます。
メーカー・クライアントにとっては、非常にありがたいサービスです。
調査会社もうかうかしてられません。
IT関連企業が、どんどん「消費者理解/インサイト・ビジネス」領域を侵食しています。
不況でグルインの受注本数が減ったと思っていたら、実はこれらの企業にお仕事がいっているかもしれません。
リサーチャーもこれからは、標本抽出とか統計的検定に固執する従来のリサーチャー像や業務定義の枠を超えて、
調査を企画する「リサーチ・プランナー」から、筆者が肩書で使っている「コンシューマー・プランナー」(調査結果から消費者施策を提案するプランナー)的な業務範囲の拡大志向が必要であると感じます。
これによって、リサーチがより「価値」あるものになり、ビジネスへの貢献度が上がると思います。
また、同時にリサーチャーのスキルの向上にもつながると確信します。
このためには、クライアント企業のビジネスや、マーケティング活動の理解が必須であることは言うまでもありません。
*************************************
今週のHOSMR
・Ray Poynter, ’The Handbook of Online and Social Media Research: Tools and Techniques for Market Researchers’の内容紹介メモ(著作権の侵害をしないように、独断と偏見によるポイントの要約)の第11回目です。
第19章 トレンドとイノベーション
1.リスニング
・AskingからListeningへ
・ブログ、バズ・マイニング
2.WEリサーチ
・対象者の利用
・iPhoneエスノグラフィ
3.ソーシャル・ネットワークとMR
・今後の急激な発展
3.1 ソーシャル・ネットワーク
・個人登録―相互繋がり-投稿(写真、ブログ、コメントなど)-管理
・議論/フォーラム、メッセージ送信
3.2 ソーシャル・ネットワークと観察調査
・大量情報のマイニングとeエスノ
3.3 ソーシャル・ネットワークと参加/観察調査
・リサーチャーがテーマを投げかけ、コミュニティ・メンバーが議論を行う
・倫理問題
3.4 サンプル源としてのソーシャル・ネットワーク
・Facebookがオンラインパネルのソースになる?
3.5 BtoBネットワーク
・LinkedIN
3.6 倫理問題とソーシャル・ネットワークとMR
4.ツイッター
4.1 ツイッター:本質
4.2 ツイッターの将来
5.ニューパワー構造とニューネットワーク
・リサーチャーのネットワークの拡大:会社間や国境を越えて
6.コラボレーションとコウ・クリエーション
・コミュニティや、ブログ・グループ、Wiki
・顧客とともに新製品やアイディアの創出
・Threadless.comの例
7.イノベーション・コミュニティ
・コミュニティの生産性を上げる4ステップ
①トレーニングや情報の共有、②各メンバーの貢献内容のトラッキング、③非生産的メンバーの排除と、関与の最低基準を知る、④多忙状態の維持
・その他のポイント
①目的の明確化と共有、②コミュニティが行うことのガイドラインの設定、③競争ではなく協働の精神、④報酬を期待しない
8.協働的定量調査
・協働的投票:リストの作成
9.モバイル・リサーチ
9.1 MRへの遅い適用
9.2 モバイル・リサーチの将来
現代:①簡単な調査、②スマートフォンによる調査、③WEリサーチのツールとして利用
将来:①PCが普及していない国での活用、②スマートフォン・ユーザーによるパネルの構築+電話調査
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週刊リサーチ・ブロゴスフィア
Weekly Research Blogosphere
*1週間の世界中のリサーチ関連の主なブログ・テーマを簡便に
レビューすることができる「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」です。
興味をもたれたブログの詳細は、リンク参照。
⇒は投稿に対する個人的コメントです。
◆先週(11月20日-11月26日)分の世界のリサーチ・ブロゴスフィア
今回は、23ブログの30投稿をレビュー
《海外編》
1.Jeffrey Henning 's Vovici
1.Building a Cost Effective, In-House Normative Concept Test Program (11/19)
・AutoTrader.comのコンセプトテストについて。
2.Factor Analysis: A Gentle Introduction (11/23)
・Ray Poynterが11月19日に行った因子分析のwebinarに関連して。
2.Joel Rubinson on Marketing Research
3.digital marketing goes postal (11/23)
・QRコードについて。
3.Rearch Rockstar
4.Market Segmentation: What to Look For in A Project Proposal (11/23)
・セグメンテーション・リサーチの企画書のチェックポイント
4.Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research
5.Text Analytics and Academia (11/22)
・「Always looking to learn, share and grow and even possibly collaborate.」
6.Thanksgiving (11/23)・Happy Thanksgiving!
5.The Future Place Blog
7.Some Great Fringe Events! (11/24)
・ 12月6日から開催されるFestival of NewMRの追加イベントの内容。
8.Why 'not statistically significant' does not mean similar, the same, or not different - TARSK 16 (11/24)
・統計的検定について。
9.How many messages is too many in cyberspace? (11/25)
・Festival of NewMRの案内メッセージの送付に関連して。
6.Random Sampling
お休み
7.Straight Talk with Nigel Hollis
お休み
8.LoveStats
お休み
9.The Surrvey Geek
お休み
10.Insites Blog
10.BAQMaR Re!set Conference 2010 (11/24)
・BAQMAR(Belgian Association for Quantitative & Qualitative Marketing Research)の会議案内。
11.Best Workshop at MIE 2010 (11/25)
・Marketing & Information Event(MIE)会議。
12.Time to broaden our offering (11/25)
・ InSites Consulting社のサービスについて。
11.The Researcher's Perspective
13.Who Cares About Brand Loyalty? Not Consumers (11/19)
・不況とブランドロイヤルティの関係
12.Future of Insight
14.Brand and reputation converge in a transparent world. (11/19)
・ブランド評価と企業評価の関係
13.Voices of CMB
15.Smartphones Give Black Friday Shoppers an Advantage(11/22)
・スマートフォンを使った購買
14.The Forrester Blog
16.From Creativity to Technology: Insights From The Market Research Event(11/23)
・IIR Market Research Event. TMRE会議のレビュー
17.The Data Digest: Why US Consumers Will Be Buying More Online This Holiday Season (11/26)
・US Online Holiday Retail Forecast, 2010の結果から。
《国内編》
15.MARKETING RE-SEARCH BLOG
16.Marketing Research Watch
17.マーケティング・リサーチの寺子屋
18.tanoue40's Blog
以上、お休み。
19.アウラなブログ
18.AISASのS (11/22)
・「AISSAS。。。Aの前に付け加わったSはShareのSです。Actionを起こす前にも情報共有はされて、その情報の方がAに与える影響力は強く、直接的である。。。」
19.「ことばと思考」のエスノグラフィー (11/24)
・「エスノグラフィーと言語の関係をもっと考えなくては。 」
20.「選択の科学」は哲学書だった?(11/25)
・「おっしゃりたいのは「選択は本能である」「選択は創造である」という哲学的なことであってマーケティング的な主張は二の次らしい」
21.「話語」と「筆語」とリサーチの「間」 (11/26)
・「一般には定性調査(インタビュー調査)は「話語」を使い、定量調査は「筆語」(調査票)を使う。」
20.きまぐれ リサーチャーどうでしょう
22.大日本印刷 ペルソナ作成サービスを提供 (11/23)
・「ペルソナとは、ユーザー調査から得られた具体的なデータをもとに作成した仮想のユーザー像」
23.インサイトとビジネス ~ JMRAカンファレンス P&G 桐山社長の基調講演 (11/25)
・「単なるデータプロバイダーでなく、ビジネスパートナー、経営者のパートナーとして期待」
24.ビジネスにつながるインサイトを掴めるのであればOK (11/26)
「リサーチャーはデータプロバイダーに留ってはいけない。
インサイト創出のプロとなって、具体的な施策やアクションまで提案してほしい」
「質問紙のアンケート集計やグループインタビューといった従来の手法にこだわる必要はまっ~たくない。・調査という制約にこだわる必要もない。」
21.いまんとこの最適解
25.調査の構造化 (11/22)
・「データを構造化をすることで失われる情報も存在しますが、鮮明になる情報もある。
私はマーケティングリサーチが存在する意義はそこにあるような気がしてなりません。」
⇒おっしゃる通り。リサーチ力が低下して、構造化する力も低下。ソーシャル・メディアはその構造化力を高める役割を果たすような気がします。
26.エムスリー、英EMSリサーチを買収 (11/24)
・エムスリー、英EMSリサーチを買収 100万人規模のグローバルな医師パネルを構築
エムスリー(株): インターネットというメディアを活用し、医療の世界を変革します。
英EMSリサーチ
補足資料
MR君
27.消費者行動研究セミナー(11/25)
・「FBの持つコンセプトは今後変わらぬ注目点になるような気がします。」
28.いんさいと(11/26)
・「他者(お客さんや社内)の意識に顕在化していないorフォーカスされていない、他者が(ビジネス等の)行動を起こす上で有用な知見」
22.みんなのMR.COM
29.ツイッチャーからJMRXへ (11/19)
23.Digital Consumer Planner's Blog
30.ブランド・リスニング(傾聴)事例の紹介 (4) メッセージの形成と精緻化 (11/19)
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《このBlogは毎週金曜日に更新されます。金曜日がお休みの時は土曜日です。また臨時に更新されることがあります》