2015年5月13日水曜日

#146 レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第2回報告

<第146回> レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第2回報告 2015年5月13日

●4月28日(火)の第1回に引き続いて、5月12日(火)に第2回を開催致しました。

今回も参加していただきましたリサーチャーの皆様、有難うございました。

テーマは、『ビッグデータと先進アナリティクス』でした。


●ネイト・シルバーの「シグナル&ノイズ」の紹介によるビッグデータの説明や、その成功事例/失敗事例の興味深い説明がありました。

また分析において、相関と因果関係の違いに留意することや、活用の注意点などが説明されました。

ビッグデータ時代におけるマーティング・リサーチの役割・存在価値の問いに対して、データサイエンティストのBen Wellington氏のTEDでのプレゼン
How we found the worst place to park in New York City — using big data

を紹介して、「課題設定」と「説明・原因究明・ソリューション発見」の役割を使い分けるというポイントが指摘されました。

http://www.ted.com/talks/ben_wellington_how_we_found_the_worst_place_to_park_in_new_york_city_using_big_data/transcript?language=ja

ビッグデータ時代にも、リサーチャーの存在意義が確認されてホットした1日でした。。。

参照: 
http://www.slideshare.net/asanohirosuke/ss-32392477
http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20140127
http://sucrose.hatenablog.com/entry/2014/12/08/000003

● 第2回目の発表資料です:
 


●スライドの最後の質問について、皆さんも考えてみて下さい。よかったらコメント欄にご記入下さい。

IMPLICATIONS FOR JAPAN? 日本において、ビッグデータ時代に対応するには?
1. What new skills do we need? どのような新しいスキルが必要でしょうか?
2. What new people do we need? どんな人材が必要でしょうか?
3. What new tools do we need? 新しいツールはどのようなものでしょうか?
4. How should MR work with Big Data and Analytics? MRと、ビッグデータやその分析との関係は?
 

2015年5月1日金曜日

#145 第51回JMRX勉強会報告

<第145回> 第51回JMRX勉強会報告 2015年4月28日

●第51回JMRX勉強会:レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第1回

4月28日(火)に、昨年7月の「レイ・ポインターと英語で学ぶマーケティング・リサーチ」に引き続き、今年もNewMRの世界的リーダーであるレイ・ポインター氏をイギリスからお招きして、最新のMR動向をお聞きする勉強会を下記の通り開催致しました。
 
前回:http://kokucheese.com/event/index/182778/
http://www.minnanomr.com/2014/07/jmrx.html
今回:http://kokucheese.com/event/index/285871/


高い会議参加費や飛行機代、ホテル代を払って、わざわざ遠い海外の会議に参加しなくても、世界のMR会議で講演されているポインター氏から、最新の世界のMR動向を東京で聞くことができる貴重な機会です。

第1回目は、最新MR動向にご興味のある28名のリサーチャーの方々のご参加をいただきました。

引き続き、6月まで以下の内容で、合計4回の勉強会を開催する予定です。

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●日時:  4月―6月の下記の4日間、合計で4回の開催
      19:30-21:30 (開場 19:00) 

●会場: TKPスター貸会議室市ヶ谷
      住所: 東京都千代田区九段南4-7-22 メゾン・ド・シャルー201
      【最寄り駅】 都営新宿線、東京メトロ南北線・有楽町線「市ヶ谷駅」A3出口から徒歩1分; JR総武線「市ヶ谷駅」から徒歩4分。

●定員: 会場の収容人数の都合で、各回30名

●参加申し込みは、全セッションあるいは、1セッションのみの参加も可能です。
 各回3,000円。4回一括の参加料金は1万円。 (当日支払)


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※各回、日本語通訳付き:
  
  第1回: 4月28日(火)  MRの最新ホット・トピック
                  What’s hot in market research?

  第2回: 5月12日(火)  ビッグデータと先進アナリティクス
                  Big data and advanced analytics

  第3回: 6月 2日(火)  結果のプレゼンテーションの方法
                   Creating better presentations
                   (データビジュアリゼーションやインフォグラフィクスを含む)

  第4回: 6月23日(火)  データからストーリー・テリングへ
                   From data to stories 

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詳細内容:


第1回 4月28日(火)

【今、MR業界でホットなものは何か?】
Geofencingをはじめとしたテクノロジー系のソリューションから、行動経済学やエモーションの捉え方などの「考え方」の潮流まで、グローバルレベルで今まさに注目を集めているMRの最新トレンドを、Ray Poynter氏がわかりやすく紹介、そのうえで、このような数々の新手法のヤマから、いかにして「ヒット」と「空振り」を見極めていくか、そのヒントを伝授します。

第2回 5月12日(火)
【ビッグデータと先進アナリティクス】
ビッグデータとは何か? ビッグデータは何をしてくれて、何をしてくれないのか、実例をあげながら紹介します。たとえば今、Predictive Analytics が注目を浴びています。果たして、この人気の正体は何なのか、 Predictive Analyticsでどのようなことがわかるか、同時に、その限界や課題などについて、解説します。

第3回 6月2日(火)
【プレゼン力を高めよう!】
プレゼンテーションの最新トレンドを紹介しながら、どうやったらインパクトあるプレゼンができるのか、その極意を実践的にアドバイスします。 ここでいうプレゼンとは、対面式のものはもちろん、ウェビナーやインフォグラフィクスなども含みます。

第4回 6月23日(火)
【データからストーリーテリングへ】
データから重要なメッセージをどのように引き出すか、そしてそのメッセージを伝えるために、ストーリーを組み立てるとはどういうことか、その秘訣を伝授します。データを活きたものにすることは、今マーケティングリサーチャーに最も求められていることだと思ってまず間違いないでしょう。なぜなら・・・クライアントが求めているのは、データではなくて、わかりやすく、心に焼き付き、そして、アクションにつながるような、「答え」そのものだからです。

*以上、吉田朋子さんによる翻訳

28th April – What’s hot in market research? : Ray reviews the latest trends in market research globally, from tech based solutions, such as geofencing, through to new thinking in the area of behavioural economics and the role of emotions. Ray will highlight an approach for assessing new techniques to help judge the hits from the misses.

12th Math – Big Data and Advanced Analytics: What is Big Data, what can it do for us and what are its limitations? Case studies showing where big data has delivered results, and illustrations of what Big Data can’t do. Predictive analytics is very popular, but what do people mean by predictive analytics, what can they deliver and what are the limitations and challenges?
“Matching data solutions to business problems” ‘The art of knowing what problems are best solved with data and analytics’?

3rd June – Creating better presentations: Ray will show the latest trends in presentations and give practical advice on how you can make your presentations more impactful. The session will include face-to-face presentations, webinars, and infographics.

23rd June – From data to storytelling: Ray show strategies for finding the important messages in the data and approaches to communicating those messages via storytelling. Bring data alive is one of the key challenges for market researchers today. In most cases, clients do not want data they want answers, and they want answers that are easy to understand, easy to remember, and easy to implement.

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●レイ・ポインター(Ray Poynter)氏略歴:

レイ・ポインター氏は、次世代MRを世界的規模で推進する団体であるNewMRの創設者/主宰者であり、NewMRの第一人者です。
http://newmr.org/

MR業界において、30年以上の経験を持ち、MRの国際会議のスピーカーや著者、ワークショップの講師として、世界的に有名です。

今年も既に、1月には、カナダのMR協会であるMRIAのNet Gain2015で、MRの最新動向について、3月にはイギリスのMR協会であるMRSの年次会議で、ソーシャルメディアリサーチについて発表を行っています。

ポインター氏は「オンライン・ソーシャル・メディアリサーチ・ハンドブック」の著者としても知られています。 (2010年にWileyから出版。日本ではGMOリサーチ・JMIが2011年に翻訳出版)。

また昨年は、The Handbook of Mobile Market Research: Tools and Techniques for Market Researchersというモバイル・リサーチの最新本を出版されています。

現在は、ビジョン・クリティカル・ユニバーシティのDirectorも兼務しています。

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●以下は第1回目の発表資料です。


Ray poynter what is hot in market research from MROC Japan

●当日の内容は、まずレイが、現在、注目を集めているNewMRの方法論をStill Hot,Hot, Bubbling, その他に分類し、それらをその有効性とスケーラビィリティの2次元上にプロットして紹介しました。

休憩を挟んで、その後、参加者の方が4つのグループに分かれて、注目を集めている方法の1つである「オートメーション」Automationについて日本市場でのSWOT分析について意見交換を行いました。

●コミュニテイやモバイル、DIYなど主流になりつつあるNewMRの方法に加えて、特に今回はオートメーションに注目が集まりました。調査の実施実施だけでなく、分析やレポーティングの領域まで拡大してきています。

今後、ITの進歩によって、データ収集や分析の自動化がさらに進むにつれて、インサイト・プロフェショナルとしてのリサーチャーへの期待がますます大きくなると実感した勉強会でした。

#150 レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第4回(最終回)報告

<第149回> レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第4回(最終回)報告 2015年6月23日 ● 第4回目のテーマは、 『データからストーリーテリング』 でした。 ● 7月にレイとの懇親会を予定しております。世界のMRのソート・リーダー(thought ...