2010年5月31日月曜日

リサーチのビジネスへの貢献度アップを目指して・・・



 今週のTOPICS I 


昨年12月に出版された私の

『図解入門ビジネス最新マーケティング・リサーチがよーくわかる本』(秀和システム)

はMR1.0のまとめとして書いた本です。


「あとがき」で、次のように書きました:


『インターネットはリサーチのすそ野を広げる一方、その隆盛は、玉石混淆の調査

データの氾濫をもたらしています。

さらに懸念していることは、リサーチの「ビジネスにおける評価」、言い換えれば

「リサーチのビジネスへの貢献度」がそれほど向上していないのではないか、という

ことをメーカー・サイドにいても、調査会社にいても感じることです。リサーチに

ビジネスをリードする役割が期待されるようになって10 年ぐらい経ちますが、い

まだに「御用聞き」的役割に甘んじているケースも多いのではないでしょうか?

それゆえに、本書が、個々のリサーチャーのスキル・アップに少しでも役立ち、

それが、ひいてはリサーチ全体の地位向上につながることを期待しています。』
 

「リサーチのビジネスへの貢献度アップ」に向けての提言として、

このブログでもこれまで、つぎのような指摘をしてきました。


①学会と業界の情報交換の促進や、

②メーカーのリサーチャーのリーダーシップへの期待

③リサーチャーの情報交換や研修、研究会の機会の増加

④独立組織としての調査部門の存在と、社内調査の標準化


こう書いている間にも、世の中では、多くの調査の「企画書」や「報告書」が書かれたり、

「実査」「集計・分析」作業が行われています。

調査は、クライアントと調査会社の担当者間の密室で行われますので、

その中身を判定する機会はありません。

たとえ間違っていたり、有効なものでなくても、クライアント側の担当者あるいはその上司が

OKすれば、万事OKです。調査は無事終了します。そして、次の調査が始められます。。。

結果に対するクライアント側の満足度は別にして。。。

調査会社側でも、担当者、あるいは担当者とその上司の間で、調査の中身は決められます。

全社あげて、プロジェクトの中身(調査方法や、分析、報告書の内容ー結果や結論、提言など)を

精査する調査会社は少ないでしょう。


人生で「正義」が常に勝つわけではないように、

ビジネスでも正しい調査が常に勝つわけではありません。

ビジネスでは「勝てば官軍」で、調査がたとえ間違った方法で間違った結果を出していても、

その製品が売れれば、結果オーライです。

これは「調査の限界」の1つでしょうか?無力感を感じる面です。

だからといって、間違った調査、有効でない調査をしてもよいというわけでは決してありません。

「リサーチャーの良心」として、有効で、品質の高い調査を心がけたいものです。

アメリカではオンライン調査による調査コストの減少から、DIY調査とよばれる

調査の素人による調査の氾濫による品質低下が大きな問題になっています。



悪貨が良貨を駆逐する」という言葉があるように、

本当は調査は有効であるかもしれませんが、役立たない調査が多くなると、

調査を使うユーザー(マーケターやマネジメントの人々)は、

調査を役立たないものだとか、業務の1プロセスとして、儀式的に行うものだと

勘違いするかもしれません。


それを防ぐには、調査の品質を高めるとともに、調査自体を役立つ有効なものにする

必要があります。

調査を有効なものにするのも、しないのも「リサーチャー」の腕にかかっています。。。

そのためには、最終的には、各リサーチャーの能力アップと標準化が必要です。


『図解』の本では、そのためには、

「リサーチ力」や「マーケティング力」、「ビジネス力」の3つの能力の養成(21頁)

が必要であると提案しました。


目的を達成するためには、良い手段(調査方法や分析方法)を多く知ることが重要です。


しかし、リサーチの方法はあくまでも、目的達成=課題発見・解決のための「手段」です。

肝心の目的であるビジネス課題やマーケティング課題の発見やその解決ができなければ
ダメです。

つまり、総論ができたとしも、各論もできなければいけません。

理論と実践が重要です。


今後も、「リサーチのビジネスへの貢献度」をアップさせる方法について考えてゆきたいと思います。


Twitterをやっているリサーチャーの会では、その一環として、

メンバーのリサーチ・スキルを上げるための勉強会を毎月行っています。

6月は、

『Twittcherの会、月例勉強会。6月14日(月)インテージ秋葉原本社セミナールーム。

7:00開場7:30-9:00。

今月のテーマ:SEM共分散構造分析(構造方程式モデリング)。

講師は篠原正裕氏(早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修了)(無料)。

終了後、懇親会あり(有料)。 』




 今週のTOPICS II




◆先週の投稿について、

『マーケティング・リサーチの寺子屋』の鈴木さんからメールで次のような質問をいただきました。


『AAPOR(The American Association for Public Opinion Research)について

Q: AAPORは、日本でいうと「学会」に近いのでしょうか?、「業界主宰のカンファレンス」
に近いのでしょうか?

⇒AAPOR is a professional society of individuals engaged in public opinion research,

market research and social policy research. Our membership includes people from all sectors of

the research community: academic institutions, commercial organizations, government agencies

and non-profit organizations.

と書かれています。「アメリカ世論調査協会」と訳されていますが、内容は学会に近いと思います。

associationは学会、協会どちらにも訳せます。

例えば、

アメリカ心理学会は、American Psychological Association (APA)

アメリカ政治学会は、American Political Science Association(APSA)です。

AAPORの現在の代表(President)はギャラップ社のEditor in ChiefであるFrank M. Newport(Ph.D.)で、

前の代表は、ノースウエスタン大学のPeter V. Miller教授です。

というように、研究者も実務家も含まれます。


Q: AAPORでの発表者は、大学に所属する研究者が多いのでしょうか?

⇒今年のプログラム(発表者名と所属、発表テーマを含む)をざっと見ると、

大学の研究者の方が多い感じですが。。。

Q:リサーチ会社に所属しながら研究も行っている実務家が多いのでしょうか?

⇒そのような実務家の人も含まれます。ギャラップ社やIpsos-Mori社、Gfk社、ニールセン

などの名前がありました。

Q:AAPORへは、リサーチ会社の実務家も多く参加しているのでしょうか?

⇒人数はわかりませんが、参加しているようです。ニールセンやSSIなどの調査会社も

開催の後援をしています。

Q:日本での研究者と実務家の隔たりが「仕組み=リサーチ会社では研究ができない」


のが問題なのか、「個人の意識や資質=そもそもリサーチャーが研究する気がない、


できない」の問題なのかが気になりました。

⇒USは日本の人口がおよそ3倍ですが、研究者や研究機関の絶対数にはもっと開きがあります。

実務で働くリサーチャーもMA(修士号)やPh.D(博士号)を持っている人が多くいます。

その辺も影響しているような気がします。


Q:これらの問題が少しは明らかになるかと思い、質問させていただきました。


(ただし、実務上は「産学共同」で研究者と実務家のコラボは結構行われていると


感じてます。成果がオープンになることが少ないですけど)』

⇒まさに成果が「オープン」になっていない、共有化されていない点が問題だと思います。

以上です。回答になりましたでしょうか。参考になれば幸いでございます。



 今週のMR情報源 VII



 
vovici 月刊ニューズレター
 
 
Daily Research News


Quirk's E-Newsletter 

Quirk's MR情報源

雑誌







週刊リサーチ・ ブロゴスフィア


Weekly Research Blogosphere




*1週間の世界中のリサーチ関連の主なブログ・テーマを簡便に
     レビューすることができる「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」です。
     興味をもたれたブログの詳細は、リンク参照。


◆先週(5月24日ー5月30日)のリサーチ・ブロゴスフィアから


※ 私個人の独断と偏見で各ブログの講読おすすめ度を記入しましたのでご参照下さい。
   それぞれ関心のテーマや理解度などが異なりますのであくまでも参考です。


★★★ ぜひ英文もじっくり読んで下さい。(非常に重要)
★★  時間があれば読まれても良いかと思います。(重要)
★    別に読まなくても大丈夫でしょう。(あまり重要ではない)   


《海外編》


Jeffrey Henning 's Vovici   


Customer-Centric Culture (5/24)★

CCO(Chief Customer Officer)の役割

顧客の声を聞くだけでなく、顧客中心のカルチャーを社内に作る


Customer Feedback Programs (5/25)★

CFPs(Customer Feedback Programs)について:

顧客ロイヤルティを強化するために、企業が顧客を理解することを目的に設計された

顧客データの体系的な収集と活用

CFPのフレームワーク:

戦略、ガバナンス、統合的ビジネスプロセス、方法、レポーティング、リサーチ


Heart-Healthy Survey Practices (5/26)★★

心臓専門医へのオンライン調査の協力率を上げる工夫

参照:Improving Response Rates to Web Surveys


Policy & Compliance Lessons from Panel Professionals (5/27)★★

5月17日のブログPanel Management Lessons from Panel Professionalsに続いて、

Voviciがオンライン調査会社を対象に行った

Lessons from Professional Panel Providers studyから、

オンライン調査の品質の改善


①リサーチ・ガイドラインの文章化
②継続的な改善
③子供への調査への適切な法的対応(あるいは対象から除外)


Halo Error: Lose the Halo to Gain More Accurate Insights (5/28)★

ハロー効果を低減する3つの方法(顧客の店舗サービス評価例)

①評価ではなく、改善ポイントとして聞く
②評価項目を多くする
③関与度の高い客ほどハロー効果が少ない点に着目して、
関与度の高い顧客の評価と関与度の低い顧客の評価を比較する


Focus Groups in Focus - Link Roundup (5/29)★★★

グルイン(USではFocus Groupsと呼ぶ)関連のブログのレビュー。

40グループもやって結論が出せない例とか、お酒を飲んで「本音」を聞くグルインの提案など
おもしろい例が挙げられています。

特に、『予想どおりに不合理―行動経済学が明かすあなたがそれを選ぶわけ』の著者である

ダン アリエリー(Dan Ariely)が、ビジネスの重要な意思決定に、どこの誰か

わからない少人数の人々に意見を聞くグルインを用いることは、

お金のムダであり、ビジネス・リソースのムダであると述べています。

40年以上、ほとんど同じやり方でやられてきたグルインは、聞き方を工夫する以外に、

何か革新が求められているような気がします。



Joel Rubinson on Marketing Research



◆先週の新規掲載はなし



Research Rockstar (By Kathryn Korostoff)


Customer Survey or non-Customer Survey? Tips for Customer Research(5/22) ★

ユーザーに調査を行うべきか、それともノンユーザーに行うべきか?

これは「調査目的」によるでしょう。

基本的には、両方に聞いて、両者の結果を比較するのが理想的。

ユーザーのリストがある場合、コスト的、時間的にユーザーの調査の方が便利です。

ノンユーザーの調査は、対象者探しから始まるので、コスト的、時間的にかかる。

コスト的、時間的に、ユーザーしか調査しない場合は、

ユーザーとノンユーザーの属性や、商品に対する評価、購買行動の特徴などの

違いを理解することが重要。ユーザーの結果からノンユーザーの結果を推測する。

ノンユーザーを調査しないことから生じるリスクを考える必要がある。

ノンユーザーを調査しない場合は、その代替方法も考える必要がある。

例えば、専門家に聞くなど。



Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research


 ◆Eli Goldratt and Tom H. C. Anderson Discuss Global Economics (5/22)★

Eli Goldratt とのインタビュー4回目

中国の経済成長について。

賃金の上昇に注目。

GDPの伸び率よりも高い賃金上昇→購買力の上昇→需要を満たす供給の必要性


DIY?!? (5/23)★

あるお店のDIYの良い例をあげる。
しかしリサーチではDIY(素人が自己流の調査を行うこと)は危険と。。。


Eli Goldratt and Tom H. C. Anderson Discuss Sales Forecasting (5/23)★

Eli Goldratt とのインタビュー5回目(最終回)

彼のTOC(Theory of Constraints=制約条件の理論)をリテール業界に適用した近著
(2009年11月発行)の‘Isn’t It Obvious’に関連して。

小売の販売予測の悪さについて。欠品や過剰在庫の問題。


Why Don’t More Businesses Follow Back on Twitter? (5/24)★

もっとビジネス上で、フォローが増えることを期待。


CASRO ISO Certification Push Fails! (5/25)★

FTO(The Foundation for Transparency in Offshoring) 認証の創設者であるTom H. C. Andersonが、CASROの認証への反論。
Casro's ISO push begins with launch of certification body

Casro readies US push for ISO quality standard

ISO publishes global access panel standard

The ISO access panel standard

CASRO Announces ISO 20252, 26362 Auditing, Certification Services

ESOMAR Offshoring Transparency Debate

CASRO (Council of American Survey Research Organizations)については、

3月1日のこのブログでも取り上げました。

Information for Companies Considering ISO 20252 / ISO 26362 Certification

日本マーケティング・リサーチ協会ISO、ISO20252、ISO26362


ISO - Did somebody just say it? (5/26)★

CASROの認証への反論。



The Future Place Blog (By Ray Poynter)


Slides for 'The Busy Exec's Guide to Social Media' (5/22)★★★

先々週BIG 2010 ConferenceでRayが行った ワークショップで使用した
 'The Busy Exec's Guide to Social Media'のスライド紹介。


Twitter presentation from ESOMAR APAC (5/27)★★★

4月27日に行われたESOMAR APACのTwitterのワークショップで使用したスライドの紹介。


Do you want to learn more about social media and market research? (5/27)★★

6月8日に開かれるsocial media & market research研修の内容について。


Social Media Training in the US?(5/28)★★

USにおける上の研修と同様な内容の紹介。



Blackbeard Blog (By Tom Ewing)

なし


Random Sampling (By Ed Erickson)


How does social media mining compare to focus groups? (5/24)★★

日本時間5月27日午前3:00から開かれたPeanut Labs社主催のWebinarの予告。


Straight Talk with Nigel Hollis 


なし



LoveStats (By Annie Pettit )


なし


The Survey Geek (By Reg Baker )



What is Address Based Sampling? (5/25)★


先週のブログで取り上げたABS(address based sampling)について。


And Twitter shall save the world (5/26)★
 
ハイチやチリ地震でのTwittrの活躍。ソーシャル・メディアの重要性について。
 

ISO Certified Companies Surge in Honimichl Top 50! (5/27)★

CASROが北米のISO認証のために作った非営利の組織CIRQ(CASRO Institute for Research

Quality)のメンバーであるReg Bakerが、上のCASROのISO認証問題について、

Tom H. C. Andersonに対して反論。


Guest Post: Social Media Conference (5/27) ★
 
5月3日ー5日にボストンで開かれたSocial Media and Communities 2.0 Conferenceの報告。
 
5月10日のこのブログのVoices of CMBでも取り上げた会議。
 
 
 
Insites Blog (By Insites Consulting)
 
 
Join our Communities Smartees (23 June) (5/25)★★
 
6月23日にInsitesコンサルティング社がオランダ・ロッテルダムで開く研修について。
 
プログラム
 
 
Best of ESOMAR hits Belgium (5/27) ★
 
5月19日にVlerick School of Management で開かれた会議の報告。
 
 
New senior talent to support our internationalisation (5/27) ★
 
Insitesコンサルティング社に加わった4人のリサーチャーの紹介。
 
 

The Researcher's Perspective Thoughts and Opinions of the MR Industry by MRA  
 
 

Three Finds with Market Research in Mind (5/26)★★★

MRのニュートレンドの紹介

 ①MR関係のiPhoneアプリ の紹介

②Amazon.com社の電子書籍リーダーKindleの読者がハイライト(アンダーライン)をした
箇所や本を、ハイライトの数によるランキング形式で表示する“Popular Highlightsについて

market research start-up exhibiting
 


Future of Insight  by Robert Moran


Dunbar’s Number and MROCs (5/23)

MROCs(エムロック:marketing research online communities)の参加人数の最適数はいくつか?

の問いに対して、ダンバー数(他人と安定した人間関係を築く上での認知的限界数)

から、150-230の間とする議論について。


より親密なコミュニティを作るにはダンバー数は参考になる。

しかし調査を行う上では、通常の調査のように800とか1,000人以上でもよい。

定量リサーチャーは多くを定性リサーチャーは少ない参加者にする可能性がある。

→調査の目的によって使い分ける


Why Dunbar’s Number is Irrelevant コミュニティは強い関係でなくてもよいので、ダンバー数に

こだわる必要がない。

The Limits of Dunbar’s Number ダンバー数以外にもMROCsを少数にする根拠がある。

Dunbar's number in market research online communities ダンバー数を支持


参照:

イギリスの人類学者Robin Dunbarの本

How Many Friends Does One Person Need?: Dunbar's Number and Other Evolutionary Quirks

Twitter の Dunbar's Number

Robin Dunbar、「ダンバー数」の存在をソーシャルメディア上でも主張

ダンバー数

ダンパー数について〜コミュニティの参加者数の限界

Dunbar's numberと、
 
 
Transformation (5/27) ★★★

The end of the world as we know it?(4/30)や、MR in 2020 (4/21)など

著者のRobert Moranは、MRの改革に積極的なリサーチャーです。

今回の投稿でも、MRは現在、「想像的破壊」の渦中にあり、これまでのこの業界の

大きな企業が「恐竜化」し(つまり絶滅する)、新規参入の企業がビジネスの再定義を

行いつつあると述べています。

10年後にはMR業界が存在するかどうかはわからないとも言っています。

MRのリ・ブランディングの必要性を語っています。

それには、3つのスキル(伝統的なMR+リスニング+フォーサイト)と、

好奇心(curiosity)と、戦略(strategy)が必要だと主張。

参照:  Insight’s Future; from Market Research to Data-driven Strategy
 
 

Voices of CMB: The Chadwick Martin Bailey Research Blog
 
 
◆Create a New Tomorrow! Looking towards the LIMRA Marketing and Research Conference
(6/26)★
 
6月2日ー4日、金融・保険業界への情報サービス会社LIMRAによって、
 
フロリダ・オーランドで開かれるLIMRA 2010 Marketing & Research Conferenceの告知。
 
 
Finding the B2B Social Media Opportunities (5/27)★
 
6月29日に行うWebinar「Understanding B2B Social Media: An AMD Case Study」の告知
 
BtoBビジネスにおけるソーシャル・メディアの利用
 
 
 
The Forrester Blog : For Market Research Professionals
 
 
Mobile Research Calls For Creative Research Approaches(5/24)★★★
 
代表性やサンプリング、バイアスなど方法論の問題にこだわりすぎないで、
 
「どこでも」「いつでも」の調査を可能にするモバイル・リサーチの可能性について
 
探究することを提案。
 
Mobile Research Will Drive Future Research Innovation


The Data Digest: What Keeps US Internet Users From Buying Online? (5/28)★
 
オンライン・ショッピングのデータ紹介
 
ヨーロッパではインターネットユーザーの57%、USでは3分の2が過去3カ月にオンラインで
買い物。
 
オンラインショッピングの阻害要因:①送料、②価格、③返品の容易さ
 
 

《国内編》



MARKETING RE-SEARCH BLOG by @fujiokat


Consumer Generated Feedbackの活用について考えたい (5/24)

「Consumer Generated Feedbackをいかに集め、解釈し、次のマーケティング活動につなげていくか。そこに新しいマーケティングとマーケティングリサーチの可能性があると思っています。」

「(FacebookやTwitterなどの)ユーザーのアテンション情報(興味を持っていること)の収集」や
「YouTubeにアップされてLike!ボタン」


 
Marketing Research Watch by @shig_ono


お客様,その満足は確実ですか? ~顧客満足の水準と不確実性~(5/30)

「顧客満足度が売上の指標にはならないので有効な指標ではない。

それよりも売上との相関関係が実証されているNPS(ネットプロモータースコア)の方が

有効である」という議論に対して、

「顧客満足度」指標自体は有効である。そこに「満足の不確実性」の概念を導入して、

顧客満足度と顧客ロイヤルティ=継続購買=売上上昇の関係を解き明かした

興味深い論文。でも実際の「顧客満足調査」にどう生かすことができるか?

⇒参照 Satisfied with customer satisfaction?



マーケティング・リサーチの寺子屋 by @ats_suzuki


なし



tanoue40's Blog by @tanoue40
 

新聞記事:ハンバーガーに学割なぜない? (5/23)


答えは、「ハンバーガーの場合、いつでも違う店に行けるし、買うのは学生でも商品自体は誰にでも渡せる。そのため、うっかりすると単なる値下げと変わらなくなってしまうためである。」



みんなのMR.COM by @Experidge


Research on Research: 業界と学界のリサーチャーの交流がもっと盛んになれば。。。 (5/24)



Digital Consumer Planner's Blog by @Experidge


◆リスニング・ソリューション: リアルタイム検索 (5/27)




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《このBlogは毎週月曜日の午前中に更新されます。月曜日がお休みの時は火曜日の午前中です。また臨時に更新されることがあります》

2010年5月24日月曜日

Research on Research: 業界と学界のリサーチャーの交流がもっと盛んになれば。。。

今週のトピックス I:


◆「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」の中で、Vovici社のJeffrey Hennings氏が、

業界で働くリサーチャーが、AAPOR(アメリカ世論調査協会)のような学界に出席して、

Research on Research リサーチための基礎研究や検証結果を学び、調査の有効性や品質を高めることの重要性を強調しています。


●しかし、実務の世界で働くリサーチャーは
忙しくて、その時間があまりないので現状です。

一方、アカデミックの世界の研究者の方は、
なかなか実務のリサーチャーが直面している
問題について聞く機会が少ないと思います。

また、実務のリサーチャーが、アカデミックの
研究内容を理解する場合、難しい部分もあります。

欧米では、多くの実務で働くリサーチャーがPh.D(博士号)を持っていたりして、

積極的に学界活動を行っています。学界誌に投稿している人も多くいます。

日本でも、「日本行動計量学界」や「日本消費者行動研究学会」、
日本マーケティングサイエンス学会」などがありますが。。。


両者を橋渡ししてくれるような人や組織などの存在が待望まれます。


そうすれば、学会で研究された有益な知見が、現場の調査の実務に生かすことができます。

また逆に、実務現場で発生した課題の解決のために、学界で新たな研究が生まれる可能性もあります。


このような観点から、大学で現在教えられ、また学会活動も積極的に行われている

「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」に登場するMarketing Research Watch
のブロガーである

@shig_ono (小野滋先生)の役割に大きく期待をしたいと思います。

彼のブログは、USで権威のあるアメリカ・マーケティング協会が発行する
Journal of Marketing Research(JMR)などに掲載されている論文を紹介しています。
英文のJournalのリサーチ論文から最先端の研究動向をフォローしたいけれでも、
忙しくてなかなか読めないリサーチャーにとっては非常に参考になるブログです。


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今週のトピックス II

◆Event Management and Web Surveyの会社であるUSのCVENT社の

5月13日のブログWEB SURVEYSに次のような記事が掲載されていました。

Twitter: The Demise of Opinion Polls?

(Twitter:世論調査の消滅)

このブログの作者の結論は、

Sorry Twitter, your time has not yet come in the research world!です。時期尚早です。

事の起こりは、USのカーネギー・メロン大学の研究者が、

5月25日にワシントンで開かれる

Association for the Advancement of Artificial Intelligence's International Conference on Weblogs and Social Media(おもしろそうな会議です)

での発表予定の研究論文にあります。

「Twitterのデータのテキスト分析によって、同時期に行われた世論調査と同様な結果を得た」
というものです。

2008年ー2009年の10億をこえるTwitterの内容の分析を行った結果、

Twitterのデータと、消費者信頼感指数(ロイター/ミシガン大学及びギャラップ)や、

大統領支持率(ギャラップ)のデータの間に相関がみられた。

つまり、増加や減少のトレンドを追うことができる。

そして、「社会においてWEBはメインになっているので、WEBが全体の傾向をある程度、
代表していることは間違いがない」と結論づけています。


これに対して、ブログの著者の反論は、

①Twitterは話題の盛り上がり(heat)を測る温度計のようなもので、
数字で表す指標バロメーターではない。

②盛り上がりが過ぎるとTwitterの場合、ツイートの数が極端に減ってします。

③明らかなように、対象者に大きな偏りが存在する。


個人的にも著者の反論は頷けるものです。

ここでのポイントは、ソーシャル・メディアがすぐにサーベイにとって代わるものではないでしょうが、

今後のソーシャル・メディアの可能性について、大きな示唆を与えるものだということです。

つまり、MRの分野で言えば、ソーシャル・メディアをマーケティング・リサーチに、

いかに有効に活用する「しくみ」を真剣に考え、構築する時だと思いますが。。。



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 MR情報源 VI
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Research Live

イギリスMRSが運営するMRデジタル・ニュース

●月刊誌Research Magazineの発行

調査会社一覧

リサーチャー求人

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アジア・リサーチニュース


◆MRSの隔月刊誌

The International Journal of Market Research (IJMR)


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イギリスのMrWeb Ltd社が提供する日刊デジタルMRニュース。

日刊MRニュース

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求人

アジアニュース



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  週刊リサーチ・ブロゴスフィア

  Weekly Research Blogosphere 
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*1週間の世界中のリサーチ関連の主なブログ・テーマを簡便に
レビューすることができる「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」です。

興味をもたれたブログの詳細は、リンク参照。


◆先週(5月17日ー5月23日)のリサーチ・ブロゴスフィアから


※ 私個人の独断と偏見で各ブログの講読おすすめ度を記入しましたのでご参照下さい。
   それぞれ関心のテーマや理解度などが異なりますのであくまでも参考です。

★★★ ぜひ英文もじっくり読んで下さい。(非常に重要)
★★  時間があれば読まれても良いかと思います。(重要)
★    別に読まなくても大丈夫でしょう。(あまり重要ではない)   


《海外編》


Jeffrey Henning 's Vovici   


Panel Management Lessons from Panel Professionals (5/17)★★


Voviciがオンライン調査会社を対象に行った
Lessons from Professional Panel Providers studyから、

パネル管理の3つの教訓

①調査の回数を月に、1対象者あたり1-2回にする。

②年間脱落率をKPIとする。

③謝礼(インセンティブ)ではなく、表彰を参加モチベーションに利用。

また結果の対象者へのフィードバックは重要。


Site-Intercept Survey Best Practices (5/18)★


5月4日掲載のSurvey Popups: 9 Types of Site Intercept Surveysの続編。

popup surveyを成功させる9つのポイント。


Surveys Suited for Text Analytics (5/19)★★

400人以上の自由回答の処理や、時系列の調査では、
アフターコーディング作業よりは、テキスト分析ツールを使った方がよい。

Hitting the Ground Running (5/20)★

Voviciの新任マーケティング担当VPのDave Capuanoによる
先々週開かれたVoviciの年次ユーザー会議Vision 2010の報告。


Zen and the Art of Questionnaire Design(5/21)★★

日本時間の5月20日の夜(9:00と翌日の3:00からの2回)に行われた
Voviciのwebinarの内容の要約:調査票の作成について。


8つのポイント:

①対象者は機械でなく、人間ー短く、簡潔に。

②調査で解決する課題を明らかにするしてから調査票を作成

③質問の順番は、一般から個別に。

④自由回答質問、ランキング質問、マトリクス質問はその長所・短所を理解して適切に使用。

⑤客観的、中立的に聞く。予断を入れない。

⑥回答の選択肢に注意ーラベルつきの5点尺度が最も信頼性が高い

⑦調査時間が理想的に10分ぐらいの調査票が望ましい。短すぎず、長すぎず。

⑧できれば対象者に調査結果のフィードバックを。

Get a questionnaire wrong, and the data that you get back will be wrong.と言っています。

⇒GIGOにならないためにも調査票は重要です。

リサーチャーと対象者(消費者)をつなぐ存在です。

調査票は、対象者との関係性を作るものと言えます。

Asking→Listeningと同様、対象者(回答者)→参加者意識を醸成する上でも、
調査票は重要な役割を持っています。

調査後、対象者に「調査票」の評価を尋ねることも重要です。

関心度や、長さ、読みやすさ、答えやすさ、わかりやすさなどを聞きます。


AAPOR 65th Annual Conference Roundup (5/22)★★

先日行われたAAPORの年次会議のまとめ。

AAPOR会議の関連資料が掲載されています。

4 R’s Mailbag: Retweets, Randomness, Ratings and Response Rates (5/23)★★

4つの質問への回答

①テキスト分析におけるTwitterでのretweetの処理

②外的選定(external selection):ターゲット集団の代表性を確保=結果の一般化を可能にするためにはランダムサンプリングが重要。そのためには、サーベイに参加することを自主的に決めた人ではなく、外部から対象者として選ばれることが重要。

③評価尺度:状況によっては、ラベル付きの評価尺度は対象者が混乱するので使用を避ける

④NPS:NPSの算出方法を対象者に告げることはよくない

⑤オンライン調査での回収率アップ:結果のフィードバック


★Jeffreyの出張ブログ

The research behind the research (5/20)★★

Jeffreyが上記のResearchに投稿したコメントです。

調査の有効性や品質を向上させる上で、調査課題ではなく、

「調査について」調査することも重要。

調査票の問題や、携帯電話によるモバイル調査、調査方法の開示の問題
(transparency in survey research)などを議論。

調査方法や調査票などを開示しない調査結果が世の中に溢れ、粗悪な調査が氾濫し、

人々の調査に対する信頼性が低下している現状下、調査の透明性の維持は重要な

テーマになっています。

また、マーケティング・リサーチに世論調査の方法論の知見をもっと取り入れるべきと提言。

⇒世論調査の研究からMRの実務に入った筆者にとって、以前から強く思っていたことであり、
USを代表するリサーチャーからの発言として、非常に興味深い指摘だと思いました。


◆Jeffreyも参加しているオンライン調査4社のオンラインパネルの代表性についての議論。

●完璧な方法はない。

●MRの場合は、全人口の代表性を求めることはない。ー多くは製品カテゴリーのターゲット。

●簡便なオンライン調査によって、誰でもDIY調査ができる時代。プロとして品質を追求する必要。

●データ収集はオンラインによって加速されたが、企画や分析、報告を早くすることの良しあし。

●オンライン調査の隆盛により、調査の科学的側面が軽視されている。

●対象者にとって、「悪い調査」(長かったり、回答しづらい調査、飽きてくる調査、
回答するモチベーションを下げる調査など)に参加したことが理由で、パネルから離脱する可能性


◆MRSのInternet research guidelines 

2006年に作成されたものなので、改訂版をつくることが必要。




Joel Rubinson on Marketing Research

◆先週の新規掲載はなし



Research Rockstar (By Kathryn Korostoff)

◆なし




Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research



Free Will or Predestination? (5/19)★

predictive analyticsに関連したビデオの紹介。

Tom H C Anderson Interviews Business Guru Eliyahu M. Goldratt (5/19)★★

『ザ・ゴール―企業の究極の目的とは何か』)(2001年、ダイヤモンド社)の著者であり、
ビジネス・グルであるエリヤフ・ゴールドラット氏へのインタビュー(5回シリーズの1回目)

Eli Goldratt on Offshoring Market Research 
(5/20)★★

2回目

『Goal ゴール』
「本書は1984年に出版され、世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。・・・本書が長い間日本で出版されなかった理由については、「解説」で著者エリヤフ・ゴールドラットのコメントが引用されている。それによると、「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」というのが出版を拒否し続けた理由らしい。」 (Amazonより)


Eli Goldratt on Thinking Analytically 
(5/21)★★

3回目




The Future Place Blog (By Ray Poynter)

◆なし




Blackbeard Blog (By Tom Ewing)


◆Beauty And Its Limits (5/20)★

プレゼンは見た目も重要ですが、中身ー重要な課題に答えているかどうかが最も重要。



Random Sampling (By Ed Erickson)


What are the traits of great market researchers? (5/17)★★


優れたリサーチャーの要件:

好奇心(Curiosity): 

質問をする、データの見えないストーリーを見つける、原因・理由を探る、
あらゆる可能性を探究するなど。

点と点を線で結んで全体像を把握する能力(Connecting the dots):

データの中からパターンや関連性を見つけることによって、調査の価値を創造する、
critical reasoning and deductionと、知識の両方が必要。

リサーチャーのスキルを常に新鮮にしてくれる品質に関わるもの。

手法や技術は変化するけれども、常にインサイトを発見し、理解し、想像する能力は常に必要。

コミュニケーション(Communication)

結果のわかりやすい説明(口頭や報告書)。
相手の立場、背景やニーズを踏まえた説明により、相手の関心を引く。
すぐれた説明能力。


Straight Talk with Nigel Hollis 

(Executive Vice President and Chief Global Analyst of Millward Brown)


Getting real about real-time research (5/18)★

即時データ(real-time data)の是非。

即時データは、その時点でのインサイトを提供しない。
今起こっていることを伝えるけれでも、なぜ起こっているかは伝えない。



LoveStats (By Annie Pettit )

◆なし



The Survey Geek (By Reg Baker )


Facebook has redefined privacy (5/17)★

ソーシャル・メディアとプライバシーの問題について。

Yawn (5/17)★★

Wireless Substitution: Early Release of Estimates From the National Health Interview Survey, July-December 2009によると、

US世帯の24.5%が、家庭用電話ではなく、携帯電話しかもっていない。
cell phone only households (CPOs)

さらに14.9%は家庭用電話を持っているけれでも、主に携帯を使っている。

もはや携帯電話を無視して、代表性のある電話調査が不可能になっているUSの現状。


6月にAAPORが携帯電話調査のガイドラインを発表予定。(前回の報告書

⇒上のJeffrey HennignのThe research behind the research (5/20)でも言及。


Where is our Copernicus? (5/18)★★★

AAPOR年次会議の出席報告。

郵送とWEBを組み合わせたAddress Based Sampling (ABS法)

家庭用電話(Landline)と携帯(Cell Phone)の両方を抽出フレームとして

サンプリングを行うDual Frame Sampling について。

⇒上のJeffrey HennignのAAPOR 65th Annual Conference Roundup(5/22)でも言及。


参照: Pew finds regular non-coverage bias in landline-only phone samples

One in four US homes now cell-only



Insites Blog (By Insites Consulting)


SSI – InSites Consulting Challenge Cup (5/17)★

フットボールゲームについて。

Text analytics on social media at SPSS Conference (5/19)★★

ローマで開かれたSPSS主催の会議について。



The Researcher's Perspective Thoughts and Opinions of the MR Industry by MRA  


The Economic Squeeze  (5/19)★

売上が下がる一方、コストが上昇する現状について。



Future of Insight  by Robert Moran


Large and Nimble? (5/16)★

これまで大手のグローバルの調査会社は、有望な調査会社の買収によって、成長してきた。

しかし、今回の不況はそのモデルが通用しなくなったことを示した。大手4社の業績は軒並み

マイナスであった。さてこれからどうするか?

R (5/16)★

このタイトルなんだとうと思いますね。R言語のRです。

IBMに買収されたSPSSを作ったノーマン・ナイがR言語を使った新たな分析ソフトを販売している

Revolution AnalyticsのCEOに就任したお話です。



Voices of CMB: The Chadwick Martin Bailey Research Blog


How Geo-Targeting is Affecting Customer Loyalty Programs (5/19)★★★

Foursquare  ソーシャルジオメディア (位置情報共有サービス) を顧客ロイヤルティ強化に

活用している3つの会社事例の紹介。

CMB Research- Don't Underestimate the Impact of Online Guest Reviews (5/20)★★

旅行・レジャー活動におけるソーシャルメディア(利用者の口コミ)の影響について。

Corporate Volunteer Day: CMB Helps out BostonCares because, well, we care (5/21)★

Boston's Corporate volunteer day参加活動について。



The Forrester Blog : For Market Research Professionals


Do Latin Americans Want To Interact With Companies Online? (5/20)★

ラテンアメリカで、ソーシャル・メディアが発展する可能性が大きいことの指摘。

The Data Digest: Uptake Of Facebook In Asia (5/21)★

アジアでFacebookが苦戦しているデータ紹介。




《国内編》


MARKETING RE-SEARCH BLOG by @fujiokat

◆なし

「書きためた原稿」がどっと出てくるのを期待。。。

Marketing Research Watch by @shig_ono


地球に優しい製品を選んでますか? 陰で友達の悪口を言ったことは? ~社会的望ましさによるバイアス~ (5/21)

病気の回復おめでとうございます。。。



マーケティング・リサーチの寺子屋 by @ats_suzuki


『マーケティング』 (5/17)

池尾 恭一、青木 幸弘、南 知惠子、井上 哲浩による本およびその他のマーケティングの本の紹介。

特に、若手の井上教授による「第9章 定性的調査方法」の調査の記述の箇所は、
定性調査のテキストマイニング手法なども積極的に説明されています。


◆【Mrs.H】「インタビュー」ということ(5/21)

次のご指摘が印象的でした。

「対象者の方から出てくる言葉の意味(真意)の掘り下げや因果関係の追及不足で、

表層的に出てくる言葉だけが次のステップの指針となり、

調査結果と実際の市場が食い違うことにある」

「現実問題としては、どうも質問することが重視されている傾向があり、

上手に質問すれば、対象者は気持ちを容易に吐露すると誤解している様子がある」

「調査課題を頭に叩き込んでおいて、生活者の言葉や反応の奥を、

絡んだ糸を紡ぐにように丁寧に引き出していき、その因果関係をみつけて、

調査課題に繋げることができないと人の心の奥には迫れない。

「定性調査のインタビュアーを養成しようと思ったら、企画から」と

いうのが私の持論であり、企画ができれば、インタビューも分析もできる」

●いつもながらの業界の大ベテランの含蓄のあるご意見です。


私の本『図解入門』の69頁でもご紹介しましたが、

林美和子、肥田安弥子『定性調査がわかる本』(2008年、同友館)は、

定性調査についての超推奨本です。定量の方にもおすすめです。


●Hearing(聞く)は、耳で聞くという肉体的、生理的現象ですが、

Listening(聴く)は、言葉や文章の意味を理解し、解釈するという学習する行動が

込められています。

その意味で、listeningの訳語として、

心理カウンセリングで使われる傾聴ー「こちらの聞きたいこと」を「聞く」のではなく、

「相手の言いたいこと、伝えたいこと願っていること」を受容的・共感的態度で「聴く」ーは、

適訳のような気がします。


tanoue40's Blog by @tanoue40

Twittcherメンバーからの新たなブログです。
リサーチ新人のフレッシュな目からの素朴な問題提起を期待しています。

レビュー:インサイト (5/17)

レビュー:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(5/18)

新聞記事:PB商品外装に他社広告 (5/20)

レビュー:週刊 ダイヤモンド 2010年 3/13号 [雑誌] (5/22)


みんなのMR.COM by @Experidge



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《このBlogは毎週月曜日の午前中に更新されます。月曜日がお休みの時は火曜日の午前中です。また臨時に更新されることがあります》

2010年5月17日月曜日

メーカーなどのクライアント企業で働くリサーチャーの皆さんに期待します!

●私が、メーカーでリサーチャーとして働いていた時、常に思っていたのは、

消費者の方を向いて仕事をするということでした。

消費者の代弁者、専門家として、社内でマーケティングや営業に対して、

発言することが、リサーチャーとしての「存在理由」だと思います。

つまり、会社でもなく、上司でもなく、まさに「消費者」が神様という考え方です。(外国では、女王)


しかし、実際は、人事評価者である「マーケティング・ディレクター」の顔色をうかがうことが多かったと反省しています。

「消費者がこう言っている」という前に、ディレクターの経験や勘に基づいた考えや思いの方が優先されることが多くありました。


リサーチの1つの役割として、有効な意思決定を行い、マーケティング活動を実施するためのサポート・データの収集があります。

これが逆に、マーケティング側の都合のよいデータの収集屋になる可能性もあります。

マーケティング部の御用聞き、提灯持ち的存在です。

これには、リサーチ担当と、マーケティング・ディレクターやマーケティング・マネジャー間の

社歴や、役職、年齢差なども影響します。


また、2月22日のこのブログで書いた
「リサーチのマーケティングからの独立: 独立組織としての調査部門について」

のように、リサーチ部門の位置関係も影響します。

もちろん、リサーチャー側のビジネス知識(自社の業界や製品・マーケティング知識)も
大きく影響します。自信をもって、マーケティング側を説得するには不可欠です。
理想的には、リサーチ部門は独立的存在であり、リサーチとマーケは、お互いの立場を

信頼・尊敬しあう関係が望ましいでしょう。


リサーチ機能が、他社との優位的差別化の源泉の1つであるような存在であることが、

リサーチがビジネスの成長をリードする位置を獲得するためには、必要だと思います。


●メーカーでも、リサーチ部門の状況はさまざまです。

調査をまったくやっていない企業をレベル0*として、

調査を実施している企業を仮に次の3つに分類してみました。


*マーケットデータなどの2次データの収集・分析のみ行い、
1次データ収集のための消費者調査を行わない企業を含む。


レベルI

専門のリサーチャーがいなくて、マーケティングや営業部門が、
外部の調査会社を使って調査の機能を遂行している。
この場合は、調査のやり方などは調査会社主導になる場合が多い。

この場合の成果は、マーケティング側のリサーチの活用能力に大きく依存します。
マーケティング側の我田引水的はデータの使用がなされる危険性もあります。

製品カテゴリーに精通していない調査会社が担当した場合、有効なアクションにつながらない
調査デザインや結果がでる可能性もあります。

レベルII

マーケティング部や商品本部、営業本部、経営企画などの部に、リサーチャーがいる。
リサーチの必要性が生じた場合、社内のリサーチャーに相談し、
社外の調査会社などを使って調査を実施し、
結果をマーケティング担当などの社内クライアントに報告する。

課題解決のための調査の方法は、毎年や定期的に行うトラッキング調査を除けば、
そのつど調査担当自ら、或いは調査会社からの提案や相談によって決める。

調査のノウハウは、担当リサーチャーに集積され、担当者が辞めた場合は、
一から再構築になる可能性があります。


レベルIII

製品開発や、ブランド、ショッパーなど調査課題ごとにリサーチャーが
組織化されており、調査も課題別に意思決定のための調査のやり方が
「標準化」「体系化」されている。

例えば、製品テストの場合、その企画から実施、分析方法、報告書の内容までが
決められており、意思決定のための判断基準が定型化されている。
ノルム値も蓄積されている。
調査のマニュアルなども整備されている。

調査課題が起こってから、調査方法を検討するのではなく、
調査課題に応じて、調査のやり方やデータ分析などが決められている。


理想的な組織は、レベルIIIです。

しかし、これは調査予算の規模によります。予算が多いとリサーチャーも多くなり、
組織も分化して、内容もグレードアップします。


メーカーのリサーチャーにとっては、毎年恒例化し、定型化した調査を一緒に働きなれた、
つまり自社の製品やブランドに精通した調査会社の担当者と仕事をすることは、
ある意味楽です。

いちいち調査のビジネス背景の説明も不要ですし、安心して任せられます。

なにより、データ収集への自己の作業負担が減り、
その分インサイトの発見に時間を割くことができます。


しかし、同じことを何年もやっていると、「マンネリ」になる場合もあります。

そこで、自己変革や、リサーチ組織の変革を起こして、自社の成長、売上に貢献する
調査組織を常に進化・活性化させることは、企業にとって重要なことです。

常に調査に対して、時代の変化に対応して、その有効性や、効率性、信頼性、妥当性を
追及するイノベーション精神が重要です。


●先週のこのブログで取り上げたように、

「インターネット調査の信頼性(online panel quality)について。
USでこの問題が再燃したのは、2006年に、
当時PGのVP of global consumer and market knowledgeであった
Kim Dedeker(現カンター)が、オンラインパネルの品質の調査結果への影響、
ひいてはマーケティング・リサーチ自体に対する信憑性に関わる重大な問題であり、
調査会社側も、クライアント側も、その品質の改善に真剣に取り組む必要があると
問題提起したスピーチがきっかけでした。」


調査会社にとって、お金を出してくれているスポンサーであるクライアントは絶対的存在です。

調査会社側が間違っていても、たとえクライアント側が間違っていても、

それをクライアント側が気付かなかったり、何もクレームを言わなければ、事は済みます。

それゆえに、調査をレベルアップしたり、変革するのには、

メーカーやサービス業などのリサーチ・バイヤーである

お客様「クライアントの声」が重要になります。

いわゆる「外圧」効果です。

そのためには、クライアント側のリサーチ/リサーチャーのレベル・アップが必要です。

なかには、社内移動でリサーチ部門に来られた方や、調査会社から転職してきたリサーチャー
などがおられるでしょう。


クライアントのリサーチャーが、必要であれば、おかしいとか、不十分であるとか、
この課題を解決するためのもっと良い調査方法がないのかといった
問題提起や素朴な疑問を常に、調査会社や、調査機関に投げかける必要があります。


所属する企業の売上に貢献することが、メーカーやサービス業で働くリサーチャーの方の
第一の任務です。自社の製品やブランドに集中して、調査を行うことです。

その質を向上させ、グレードアップさせるためにも、
たまには自社の外に向かって、調査についての発言をお願いします。


メーカーなどのクライアント側で働くリサーチャーやマーケティングの方々は、
調査の現状や、社内調査部門や調査会社、またそれぞれで働くリサーチャーに対して、
どの程度満足されているでしょうか?

クライアント側から、調査会社に対して、ジュニアの人が多くて経験不足だとか、

クライアントのビジネス(業界や製品知識など)やマーケティングの知識が不足しているとか、
中には調査の知識不足といったリサーチのプロとしての専門性に欠けるといった不満を
聞くこともあります。


業務の一機能として、対応・処理しなければいけない受動的な機能としてではなく、
ビジネスに不可欠な能動的な機能として調査をとらえた場合、
変革や改善の余地のある部分はどのあたりでしょうか。。。




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 MR情報源 V 
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調査関連団体のサイトと発行雑誌その他 

●先週は、ESOMARや、MRA(Marketing Research Association)、MRS(The Market Research Society) をご紹介しました。

今回は、AAPOR

AAPOR(The American Association for Public Opinion Research:1947年設立) の

第65回年次大会が、先週の13日ー16日、USシカゴで行われました。

Twitterのハッシュタグは、#AAPOR2010です。

プログラム(224頁もの大部です)

4日間の大会では、オンライン調査や、モバイル調査などについての研究発表が多く含まれています。

AAPORは、Public Opinion Quartely(1937年創刊) 最新号という調査研究分野で
権威のある専門雑誌として有名な雑誌の発行元です。

社会調査や世論調査を学習されたことがある方は、一度はお聞きになったり、

掲載されている論文をお読みになったことがあるかと思います。

私の修士論文でも、その中から多くの論文を引用した記憶があります。

AAPOR News 季刊

Online Panel Task Force Report オンラインパネルの品質検証レポート

 Survey Practice リサーチャーのための実践的情報集(月刊)



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       週刊リサーチ・ブロゴスフィア
   Weekly Research Blogosphere 
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《海外編》


◆先週(5月10日ー5月16日)のリサーチ・ブロゴスフィアから

※ 私個人の独断と偏見で各ブログの講読おすすめ度を記入しましたのでご参照下さい。

  それぞれ関心のテーマや理解度などが異なりますのであくまでも参考です。

★★★ぜひ英文もじっくり読んで下さい。(非常に重要)
★★  時間があれば読まれても良いかと思います。(重要)
★   別に読まなくても大丈夫でしょう。(あまり重要ではない)   


Jeffrey Henning 's Vovici   


The Survey Superpower in a Multi-Polar World (5/10)★★★

⇒定量調査が、電話からオンラインに変わったけれども、定性調査は相変わらず、
グルインが主である。オンライン・グルインも拡大していない。
ソーシャルメディア・リサーチ(SMR)は、オンラインの定性調査を進化させるけれども、
20年後にサーベイを消滅させるものではない、と最近のSMR議論をレビュー。


● The Oracle Voice of the Customer Program(5/11)★


⇒オラクル社のOracle’s extensive Voice of the Customer research programについて。
社内に顧客中心を広げるのが目的。4つのプロセス:Listen, Collaborate, Respond and Refer.


The Chief Customer Officer: Put Customers in the Boardroom (5/12)★★


⇒CEOや、CFO、、CMOの役員と同様に、顧客経験をマネジメントする
CCO(Chief Customer Officer)の必要性を主張。

顧客経験は顧客関与を生み出し、顧客ロイヤルティを強化する上で重要。

COOの4つの役割:

1. 顧客価値を学ぶ。企業や顧客経験の評価を知る。
2. 顧客のフィードバックを解釈し、最重要課題の優先順位づけを行う。
3. 顧客期待と実際の顧客経験とのギャップを埋めるための変化を起こす。
4. 顧客経験の継続的な改善を測定する指標をモニターする。


Interview with Jeanne Bliss (5/13) ★


Chief Customer Officerや、I Love You More Than My Dog

著者であるJeanne Blissとのインタビューの紹介。


● Personalize Email Invitations to Improve Response Rates #aapor2010(5/14)★


⇒オンライン調査での協力率を上げる上で、eメールによる個人的依頼が効果があるという
研究結果の紹介。

Sequential vs. Grouped Placement of Filter Questions #aapor2010(5/16)★

⇒昨日まで開かれていたAAPORの2010年年次会議において発表された、
Lisa Carley-Baxter of RTIの "Effect of Questionnaire Structure on Nonresponse and Measurement Error: Sequential vs. Grouped Placement of Filter Questions"の紹介。

このブログを書いていた16日(日)の夜の11:30に、Jeffrey Henning 's Voviciのブログ更新
通知のメールを受信しました。それでこのブログに追加しました。。。

該当する人だけに聞くために質問の前にするフィルター質問の聞き方について。

1つ以上フィルター質問がある場合、最初にまとめて聞くか(Grouped Placement) 、
それぞれフィルター質問→本質問で聞くか(Sequential Placement)を電話調査で実験。

Sequential Placementの方が望ましい。

というのは、その都度聞いて行った方が面接の流れが自然。

但し、フィルター質問のパターンを対象者が理解し、つまり、該当者になれば次の追加質問をされることを理解し、多くの質問をされないように、非該当の回答をする可能性がある点に注意。

Grouped Placementのように、フィルター質問を最初にまとめと行うと、
本質問の時に、該当者であったどうかの確認で、混乱が生じる。


Joel Rubinson on Marketing Research


Getting Research Transformation to Stick (5/13)★★★


⇒5月7日に開かれたARF主催のResearch Transformation super-council会議の報告。

リサーチは、迅速に学習する企業組織全体を変革する先導役になるべきである。

この変革の動きをいかに持続させるかが重要。そのためには、組織内での驚きの発見が必要。
また、人々が変わらなければ、組織も変わらない。

リサーチの組織に与える影響力が小さいので、人間/消費者の声を役員会に届けるべきである。

予期せぬことをリスニングすることによって、人間や市場について学んだことを
市場で勝利するための将来のインサイトに変換して組織に伝える。

探究心が旺盛で精神力が強く、分析力のあるリサーチャーの育成が必要。

彼らは、消費者理解に情熱があり、インサイトをビジネスチャンスに変え、
社会科学や分析スキルを活用して、

発見したインサイトを強烈に発信するストリーテリング能力を持っている。

リサーチャーは、エネルギーとインサイトを役員会に伝達すべきである。



Research Rockstar (By Kathryn Korostoff)



5 Things You Need to Know About Online Research Panels (5/14)★★

⇒先週のブログでもふれたインターネット調査(オンライン・パネル)の問題点について。

USではパネル調査会社によって、そのパネルの品質がまちまちであるので、
どの調査会社を使うかは重要な問題。



1.調査会社にパネルを販売することを目的としたパネルが存在している
2.パネル会社によってさまざまな対象者の選定・認証の方法が取られている
3.許可される調査への参加回数(例えば1日あたりとか)も、パネル会社によって異なっている
4.長くて、負担の大きい調査票を利益のために、使用するパネル会社もある
5.複数のパネルの寄せ集めのパネルも存在する

参照ブログ:

Digital Fingerprinting and Sample Quality

DIRTY LITTLE SECRETS OF ONLINE PANELS

The Online Panel Quality Debate Continues

・ESOMARが2008年に出したオンライン・パネルの品質チェックのための26の質問項目

ESOMAR26 WEBサイト

オンライン・パネル会社の回答例:

GMO (日本語)

GMI

e-Rewards

KnowledgeNetworks

Harris Interactive

Respondents Inc

など。



◆Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research


Could Survey Farmers in India or China End Traditional Online Quant? (5/12)★

⇒これもオンラインパネルの品質関連の記事。中国やインドからの「なりすまし」により
パネルへ参加することによって、謝礼をだましとろうとする事件が起きている。


Today’s Crazy and Wacky Next Gen Market Research Posts (5/14)★

⇒彼の運営するNGMR LinkedIn group上でのビデオ紹介


First Mover Social Media Marketing Advantage (5/14)★

⇒social media marketingの活用例のビデオ紹介。



The Future Place Blog (By Ray Poynter)


● The LibDem/Conservative coalition – the least bad option (5/12)★
⇒イギリスの総選挙の話題から。

iPhone vs Blackberry, which is best, for what? (5/13)★

⇒Blackberryから iPhoneに変更したRayが両者を比較。


◆Blackbeard Blog (By Tom Ewing)

●先週は掲載なし

Random Sampling (By Ed Erickson)

●なし

Straight Talk with Nigel Hollis 

(Executive Vice President and Chief Global Analyst of Millward Brown)

New research offers new perspective on word of mouth (5/10)★

⇒Sarah Moore(assistant professor at the University of Alberta)の「Some things are better left unsaid:
How word of mouth influences the speaker」の研究発表の紹介。

口コミの聞き手ではなく、言い手への影響の実験結果が、
顧客サービス(コールセンターでの対応)に与える示唆について。

Ten years after No Logo, are brands stronger than ever? (5/13)★

⇒Naomi Kleinのグローバリゼーション反対運動の問題作
「No Logo: Taking Aim at the Brand Bullies」2000年(翻訳『ブランドなんか、いらない』)と、

Andrew Potterの「The Revenge of the Brands」の検討から、ブランドについて次の示唆を提示。

強いブランドは、消費者に提供(約束)できないことを言わないことが重要である。

ナオミ・クラインの他の著作『貧困と不正を生む資本主義を潰せ』2002年。
彼女の最新記事Naomi Klein on how corporate branding has taken over America


LoveStats (By Annie Pettit )


U wanit cheep or would you like it done correctly? (5/10)★★

⇒Pay for qualityを主張。

品質のよいものにはそれに見合った価格を払う必要があるというシンプルな原則。

しかし、現実には、人間は、品質が良くてしかも価格が安いものを求める。
この不況下や競争激化の中、消費者だけでなく、クライアントも同じである。

オンライン調査の品質問題に関連して、著者はあえてPay for qualtiyを強調。


The Survey Geek (By Reg Baker )

●なし

Insites Blog (By Insites Consulting)

Content no longer rules, context is the new King (5/12)★
⇒オランダのアムステルダムで開かれたThe Next Web conferenceで行われたプレゼンからえた
リサーチへの示唆。

①消費者をもっと深く知るために、もっとデータソースを広げるべき。
②人々を対象とする方法についてもっと検討すべき。
③エスノやMROCの研究は、消費者が行動したり、決定を行う「社会的文脈Social Contxt)を
より深く理解するための重要なツールを付加してくれる。


The Researcher's Perspective Thoughts and Opinions of the MR Industry by MRA  


Physician, Heal Thyself (5/12)★★

⇒このブログは持ち回りで複数の人が書いています。今回は、

Operational Account Director for Kantar OperationsのBrian P. LoCicero氏の

調査票についての議論です。

クリアで、ユーザーフレンドリー、対象者に魅力的で、冗長さやあいまいさがない調査票の提供は、
対象者の調査への関与度を上げ、脱落率を下げ、対象者の維持率を保ち、さらなるパネルへの
参加率を高める。最終的には、豊富なデータをクライアントに提供することが可能になる、

ということで、調査票は、疎かにできません。。。

面接調査員の力量でカバーされて部分が、オンライン調査では、もろに「調査票」の力に
依存します。一方的に聞く調査側ではなく、回答する対象者側にたって設計を行う。

このあたりで、再度真剣に、オンライン調査における「調査票」のあり方を検討する価値が
大いにありそうです。

安く簡単に聞けるということ、さらにオンライン調査会社の担当者も結構、その点、
クライアントである調査会社や、その先のエンド・クライアントの要望を
(安易に)受け入れる傾向が見られます。

特にU&A的調査で、オンラインを使用すると、非常に長い調査票やマトリクス形式の回答質問が
やたら多くなったりします。(大反省)

Brian P. LoCicero氏は次の8つのポイントを上げています。

①簡単で理解しやすく、
②前提文を入れない、
③入れる場合は最小限に、
④1質問10文字(英語の場合)、
⑤回答選択肢も対象者の使う言葉で、
⑥短い言葉で、(よりコミュニケーションが容易)、
⑦スペルや文法にも注意、
⑧外国の翻訳の場合、直訳ではなく、聞きたい内容の意訳を心がける。
 

Future of Insight  by Robert Moran


●なし


Voices of CMB: The Chadwick Martin Bailey Research Blog


CMB Research: Selling Life Insurance to the Under-30 Crowd (5/11)★

⇒CMB社の生命保険についての調査の紹介。

Innovation Ideas for Health Insurers Inspired by the Front End of Innovation Conference (5/13)★

⇒同じく生命保険調査について。


The Forrester Blog : For Market Research Professionals


It’s Time To Help Me Benchmark! (5/12)★

⇒Forrester社のUS Consumer Benchmark reportについて。


The Data Digest: How Customers Rate Banks, Brokerages, And Insurers By Industry (5/14)

⇒Forrester社のCustomer Advocacy 2010: How Customers Rate US Banks, Investment Firms, And Insurersレポートのデータ紹介。


 
《日本編》 


MARKETING RE-SEARCH BLOG by @fujiokat

●なし

次週に期待。。。


Marketing Research Watch by @shig_ono


遅延している模様です。。。

以下、遅延証明書(原文のまま)

「ええと,05/14掲載予定の記事が,著者急病のため(←マンガ週刊誌的言い訳。実際には健康),遅れております。16日掲載を目指しております。全国1000万の読者のみなさま(←読売新聞的カウント。実際にはそれほど読まれていない),何卒ご容赦くださいませ。」


マーケティング・リサーチの寺子屋 by @ats_suzuki



●『お客様の“生”の声を聞くインタビュー調査のすすめ方』  (5/12)

⇒先週このブログでも御紹介した福井さんの本の感想です。

寺子屋さんが、いつもながらに、ポイントをわかりやすく紹介してくれています。

私もこの講演会に出席したのですが、私の個人的なtake-away(この講演会で学んだこと)は、

1.「メーカー側の思い込み」や、

2.「消費者側の誤解」をインタビュー調査によって探る、

3.既存顧客の満足の理由:顧客が感じている意外な製品価値

の3点でした。

非常にわかりやすいお話でした。


みんなのMR.COM by @Experidge
 

● 福井遥子著『お客さまの"生の声"を聞くインタビュー調査のすすめ方』のご紹介と、海外MR情報源その4: Twitterその他(5/10)



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2010年5月10日月曜日

福井遥子著『お客さまの"生の声"を聞くインタビュー調査のすすめ方』のご紹介と、海外MR情報源その4: Twitterその他

◆ いよいよ本日19:30からです。

第2回Twittcherの会:

『福井遥子さんの出版記念講演会』 

案内状はこちら

ぜひぜひご参加下さい。飛び込み参加も大丈夫です。。。



●この機会に、福井遥子著『お客さまの生の声を聞くインタビュー調査のすすめ方』

のご紹介したいと思います。


◆そのあと、通常の「海外MR情報源その4: Twitterその他」と、

「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」が続きます。


今週は、前週がゴールデンウイークでお休みしましたので、2週間分のレビューで、
本数が多くなっています。日本はゴールデンウイークでお休みでしたが、
海外のブログは、どんどん更新されていました。

長くなりましたので、数回に分けてお読みいただければ幸いです。



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福井遥子『お客さまの’’生の声’’を聞く
   インタビュー調査のすすめ方』


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● 福井遥子『お客さまの’’生の声’’を聞く インタビュー調査のすすめ方』

     (実務教育出版、2010年5月10日発行)

目次

Part1 「お客さまの声」に耳を傾ければ、こんなにいいことが……


Part2 調査会社に頼まず、自分たちでできる消費者インタビュー調査

Part3 インタビュー調査の活用(1)――商品開発の情報収集

Part4 インタビュー調査の活用(2)――デザイン、広告の情報収集

Part5 インタビュー調査の活用(3)――不振脱出への突破口を探る

Part6 お客さまへのインタビュー調査を企画しよう

Part7 インタビュー実施に向けた準備の段取り

Part8 上手に話を聞き出すインタビューの実践ノウハウ

Part9 発言内容を分析し、役立つ情報を抽出するステップ

Part10 消費者インタビュー調査を戦略の立案に生かそう

ケーススタディ



◆ここでいう「インタビュー調査」とは、

定性調査の「詳細面接調査」(IDI、デプスインタビュー))を意味しています。

定性のグルインや、定量の訪問面接調査ではありません。


私の『図解入門ビジネス最新マーケティング・リサーチがよーくわかる本』は、

メーカーや調査会社・広告会社で調査を担当する向けに、その方法を解説したものでしたが、


福井さんの本は、

「調査のプロではない人が調査を行う場合の手引書」を意図して書かれたものです。


調査費用は本当に高いものです。「代表性」の錦の御旗のもとに、

サンプル数は最低100人は必要などといわれています。

すると訪問面接や会場での製品テストなどでは、100万円前後になります。

その半分ぐらいの値段で、しかも早くできるインターネット調査が市場を席巻したのも頷けます。

他方、自前で調査をやろうという動きもあります。

欧米では、中小企業がよく行うDIY(Do-It-Yourself)調査です。

しかし、DIY調査には、worse than no research at allといわれるように、

「調査を行わないより悪い」結果になる場合があります。

言い換えれば、「調査を行わないで意思決定をし、ビジネス活動を行った結果」よりも、

「DIY調査を行って意思決定をし、ビジネス活動を行った結果」が悪くなる場合です。


これは失敗のリスクを下げることを使命とする調査自体の信ぴょう性をも
 
低下させる重大な問題です。
 
 
1つの原因は、正しく調査が行われないことです。
 
つまり、調査のやり方を正しく理解した人が調査を行わなかったということです。

やはり、「餅は餅屋」へ依頼した方がよいのかもしれません。

しかし、あまりにも高価です。


そこで本書の登場です。

調査のプロでない人にも、正しく調査を行う方法を平易に解説し、

正しい意思決定、アクションに導き、ビジネスを成功に導くガイドブックだからです。


パート3からパート5の具体的課題への適用事例は非常に参考になります。

さらに、パート6からパート9の具体的インタビュー調査の方法もご自身の経験に根ざしているがゆえに、

非常に役立つ内容です。


特に、

①「WET情報とDRY情報のバランス」(6頁)や、

②「理由情報を得てロジカルに仮説を検証する」(28頁)

③「ニーズは行動に表れる」と「BE・DO・HAVEのニーズの3段構造(37頁)

④消費者にとっての「ならではの価値」(42頁)

⑤初発反応と態度反応(53頁)

⑥インタビューの基本的な心構えー吸い取り紙と生活をリアルに想像(122頁)(42頁)

⑦因果関係(123頁)

⑧ホンネを語らせる聞き方のコツ(126頁)

⑨投影法(130頁)

⑩ふとした言葉(142頁)

⑪マインドマップ(149頁)

⑫本質をつかむための着眼点(155頁)

⑬問題点と満足点と戦略(170頁)(182頁)-これは特に重要

⑭triangulation (172頁)

⑮要望とニーズ(179頁)

などが特に印象に残りました。



●内容のポイントが、太字の青字で示されいるのはわかりやすいです。

そこだけを読むだけでも、ポイントがつかめますし、

全体を読んだ後のレビューとしても役立ちます。



●マーケターである福井さんの真骨頂が発揮されているのは、

「パート10 消費者インタビュー調査を戦略の立案に生かそう」の章です。


単に調査を行うだけでなく、なぜ調査を行うかの原点に立ち返り、

いかに調査をビジネス成功に生かすが述べられています。


調査はあくまでの手段。


調査を正しく行うことも重要ですが、それ以上に、


調査結果をビジネスにどのように生かすかが重要です

調査結果がビジネス意思決定に影響力をもつことが重要です。

つまり、「調査のための調査」ではなく、「ビジネス成長のための調査」です。


本書には、調査活用についての「マーケターの視点」が数多く含まれています。

「リサーチャーのマーケティング理解不足」と同様に、

「マーケターのリサーチ理解不足」問題も大きいです。

調査のマーケティングへの生かし方について書かれた本書は、

若きマーケターの方にもお勧めです。


●調査会社の中には、定量部門と定性部門が分かれていたりして、

入社以来、定量しか行ったことがないリサーチャーの方もおられるかもしれません。

また、定性調査は定性担当者が行うものと勘違いている方も中にはいるかもしれません。

定量の方が予算やプロジェクト数が大きかったりして、定性を軽視する方もいるかもしれません。

どちらもビジネス/マーケティング課題を解決するための手段です。

どちらもリサーチャーにとって、有力な武器です。

1人で行う詳細面接は、ある意味、複数人で行うグルインの原点であるとも言えます。

グルインの時のマジックミラーのあるような大きな設備は要りません。

いつでも、どこでも対象者1人がいれば実行可能です。誰でもすぐに始められます。


その意味で定性調査の入門書としても、本書は役立ちます。


ソーシャル・メディアの時代、今後はますます「定性調査」が重視される傾向にあります。

私は「定量リサーチャー」「定性リサーチャー」といった区分はもはや不要だと思っています。

その意味で、これまで、少し定量調査に重点を置いていたリサーチャーの方にも、

本書は大いにお勧めです。


●私の『図解入門』で展開した「仮説思考」や「因果関係思考」、「変数思考」などと

組み合わせて、本書の「インタビュー調査」を行うことによって、

有効な「(因果関係的)仮説作り」と「仮説検証」が行われると思います。


すなわち、インタビューによって、理由(原因・要因:独立変数)をあぶりだし、

結果(購買行動・顧客満足・ブランドロイヤルティ:従属変数)との

因果関係性を明らかにして、開発アイディアや改善点抽出などの

成功のためのアクション方向を明らかにすることが可能になります


●「インタビュー調査」において、どのようにして、よりリアリテイを高めるか。

インタビュー・バイアスの問題などもあります。

自然な生活の場での意見や感想と、「インタビュー」といったつくられた状況下での

それとの乖離の問題も課題です。


●ASKINGからLISTENINGへ変化するソーシャル・メディア時代における

オンライン・コミュニティにおける

「インタビュー調査」の方法について、さらに理解を深めたいと思います。


●以上、独断的感想ですので、福井さんの思いのこもったポイントが多々抜けていたり、

誤解もあるかもしれません。ご教示いただければ幸いです。


それでは、本日、出版記念講演会の会場でお会いしましょう!楽しみにしております。



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  海外MR情報源 IV Twitterその他
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◆これまで海外MR情報源として、

1)リサーチ・ブロゴスフィア、2)LinkedInのグループ、3)Facebookをご紹介してきました。

今日は主にTwitterです。そしていくつかのプラアスアルファの情報源のご紹介です。


◆まずTwitterから。。。

以前にTwitterで紹介し、

また2月15日のこのブログでも紹介しました。

世界中の多くのリサーチャーとconnectとshareができます。

ぜひフォローしてください。いろんな情報を手に入れることができます。


Twitter利用には、まずTwitter登録しなければいけません。

ぜひ「時間のムダ」とおっしゃらないで、この機会にご登録お願いします。

まずは、「誰をフォローするか」が重要です。

「今どこか」とか、「今何を食べた」しかつぶやかない人をフォローすると、

ムダに感じるかもしれません。(これらにも意味があると解釈する人もいます)、

この誤解がTwitter利用の拡大を妨げている1要因でしょうか。

誰をフォローするかによっては、情報収集の大きな武器になったり、

思考の訓練、視野の拡大、ネットワークの拡大などなど、

いろいろな利点があると思います。

自分の専門分野や関心領域について、意味のあることをTweetされている方もおられますので、

そのような方を探してフォローすると時間のムダとは感じなくなるかもしれません。

そういう内容をフォローしているうちに、自分でも何かTweetしたくなると思います。

私の場合、世界中のリサーチャーとつながったり、日本では、Twitterが存在しなければ

一生接点がなかったであろう多くのリサーチャーの方々に出会うことができました。


またオフ会もやり、Twittcherの会もできました。

繋がりができ、情報交換をし、またお互い助け合って、みんなでパッピーになる関係です。

CSHH: C (Connect) →S (Share) →H (Help) →H (Happy)



●世界のマーケテイング・リサーチャーの

Twitterの listsは、

http://twibes.com/ で、Find twibe or list to joinのところにmarket researchと入力すると

8つのグループ名が表示されます。

その中でmarket_researchというグループが445人と最も多くなっています。

次は、NextGenMarketResearchというグループで56人です。


●日本ではTwittcherグループができています。


●また、以下のようなハッシュタグで、フォローするのも有益です。(Twitter Searchで入力)

うまく表示されない場合は、右側のメニューのShow Tweets Written in を日本語ではなくEnglishに。


#MR

#marketingresearch

#marketresearch

#onlinesurveys

#Research

#qrca など。



★その他の情報源として。。。


ARF Morning Coffee


●ARFが提供する情報源集です。


調査関連団体のサイトと発行雑誌その他 (今回はその一部)


ESOMAR (オランダ/アムステルダム)  

月刊誌 Research World  バックナンバー

用語集


MRA(Marketing Research Association) (US コネチカット州)

BLUE BOOK (ディレクトリー)

月刊誌 Alert! 

MRAの用語集

eNewsletters

 Interactive Marketing Research Organization


MRS (The Market Research Society) (イギリス、ロンドン)

mrs e-news 無料月刊ニューズレター

research. online news

The Research Buyer's Guide online 調査会社ディレクトリー

Researchjobfinder 仕事探索

用語集

用語集(定性調査)

AQR ライブラリー(The Association for Qualitative Research)

A Newcomers' Guide to Market and Social Research

Standards and Guidelines 

その他


Google Alert

Google アラートは、指定したキーワードに一致する検索結果(ウェブやニュースなど)を

メールで配信するサービスです。

検索キーワードとして、「マーケティング・リサーチ」などを登録しておけば、

毎日とか1週間に1回、関連記事やサイトをメールで知らせてくれます。


Alltop Market research

Guy Kawasaki氏らが作るUSのNononina社提供の情報サイト。

「オンライン版の雑誌棚」といわれています。

RSSフィードがあるサイトをテーマ別に分類、表示しています。その中のMRの部分です。

いろいろなサイトの情報が含まれています。


BRANDREPUBLIC market research

 イギリスの業界紙。主に業界ニュース。


Slideshare

●多くの有益なプレゼン資料があります。登録をして、サーチから検索して下さい。

例えば、

Introduction to social media for qualitative research


★今後、①会議や研修、②Journal専門雑誌類、③調査会社のHPなどの紹介が続きます。





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    週刊リサーチ・ブロゴスフィア
        Weekly Research Blogosphere 
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《海外編》


◆先週(4月26日ー5月9日)のリサーチ・ブロゴスフィアから

※ 私個人の独断と偏見で各ブログの講読おすすめ度を記入しましたのでご参照下さい。
  それぞれ関心のテーマや理解度などが異なりますのであくまでも参考です。

★★★ぜひ英文もじっくり読んで下さい。(非常に重要)
★★  時間があれば読まれても良いかと思います。(重要)  
★   別に読まなくても大丈夫でしょう。(あまり重要ではない)    


Jeffrey Henning 's Vovici   



iPad Returns: Why 50 Buyers Returned their iPads (4/25)★★


⇒iPadを購入して2週間後に返品したのをきっかけに、

Twitterで「iPadの返品理由」について調査を行った結果の報告。

Twitter (Twitter Searchを使用)で、260人がiPadについて言及し、

そのうち、返品について述べていた50人のTweetから

その理由を分析。興味深い試みです。

Twitterからの直接の引用は、「Social mediaリサーチの倫理問題」の議論の観点から、

彼は控えています。


Market Research Statistics: Common Pitfalls and Mistakes(4/26)★★


⇒先々週行われてAMA Applied Research Methods conferenceにおける、

Neil Helgeson, a senior methodologist with TNS のワークショップ

"Basic Statistics for Marketing Research"から。

リサーチャーが犯す統計使用上の共通のミス:

①平均値と最頻値の使用(ランキングの平均値はダメ。自由回答の数値は中央値で。分散が大きい時は最頻値はダメ)
②相関(因果関係との区別、限られたグループにおける2変数の相関は低く出る可能性あり)
③サンプリングへの誤解(MRー多くはコンビニエス・サンプリングを使用ーにおける無作為抽出の実現は困難。代表性が低いと結論の妥当性も低くない。サンプルではなく母集団が重要。大サンプルは不要。小サンプルは無価値)
④統計的有意差(統計的に有意とは回答にについて。統計的に有意でも必ずしも意味があるわけではない)
⑤有意差検定(有意差検定は解釈の助け。ガイドであり意思決定そのものではない。違いのあるものに適用。検定の前提ー無作為、独立、正規分布、等分散、間隔尺度)


Social Media Research is Not the Same as Verbatim Coding(4/27)★★


⇒ソーシャル・メディア・リサーチ(SMR)は、単に発言録のコーディング作業ではないことの主張。

SMRにおけるデータ収集方法をIPad返却リサーチを例に説明。


Sample Blending (4/28)★★


⇒代表性を高めるために、ソースの異なるサンプルを混合してインターネット調査を行う
Sample Blendingについて。

Sample blendingについてのSSIの研究報告。 


Practical Tips for 7 Online Projective Exercises (4/29)★★


⇒オンライン・グルインにおける投影法の利用について。

 
Data Quality and Validation Lessons from Panel Professionals  (4/30)★★


⇒インターネット調査のパネルの品質管理について、

Voviciが行ったパネル会社30社についての調査結果の紹介。 


ROI of MR (5/1)


⇒リサーチをコストではなく、投資ととらえた場合、リサーチのROIを算出することは重要であるが、その方法は難しいものである。


Under the Influence of Influence(5/2)★★★


⇒口コミをトラッキングし、管理する上で「影響力」の指標はMRにとって重要。

Timeの "The 100 Most Influential People in the World"に対するthe 100 least influential people

Time 100's social network influence

*Formula for networking index = (Twitter followers) x 2 + (Facebook connections) divided by 2

Twitterの影響力の測定指標Twitalyzerなどの紹介

→影響力のさまざまな源泉を心理学的に考察した今井芳昭『影響力 その効果と威力』
(光文社新書)も参照。


Value Map: Visualizing Competitive Quality & Price(5/3)★★


⇒Customer value analysisにおけるvalue map(縦軸:価格、横軸:知覚品質)のための質問文と

作図(本文の図参照)、解釈の方法について。自社と競合製品のポジショニングがわかり、

シェア獲得のために、BetterValue Positionを獲得する必要がある。

→価格と品質が購買のキードライバーとなっているような製品には有効な分析。


Survey Popups: 9 Types of Site Intercept Surveys (5/4)★


⇒インターネット初期によく行われたポップ・アップ・サーベイについて。

現在はそれを防止する方法が使われたりして、あまり盛んには行われていない。

現在Site Intercept Surveysが活用されている9つの方法について。


On a Scale of 0 to 10, Numeric Ratings are a 6 Pack of Suckitude (5/5)★


⇒1,2,3、、、10のような数字だけの回答尺度よりも、5:非常に好き、

4.あまり好きではない、3.どちらとも言えない。。。といった選択肢のラベルがついた方が、

信頼性が高いという議論。


Survey Weighting: Weight, Weight, Don't Tell Me(5/7)★


⇒ウエイティングはサンプルのバイアスを取り除き、ターゲット集団の代表性を

高めるためにある。現状は、性・年代などの属性や、態度データにウエイトづけを

行ったりしている。

けれども、例えば、もともと確率標本抽出で選ばれていない

インターネット調査のサンプルにウエイト付けを行っても、その代表性は高まらないという

研究結果もある。ウエイティングの方法を確立することは大きな差別化になる。



出張ブログ:

Henning氏が、BAQMaR is the Belgian Association for Quantitative and Qualitative Marketing Researchに投稿したブログです。.


Analyzing Customer Satisfaction Surveys(5/5)★★

⇒AMA’s 2010 Applied Research Methods conferenceでの

Susan J. Devlin, of The Artemis Group, “Tools for Analyzing Customer Satisfaction and Relationship Surveys”の紹介。

①定量結果だけでなく、自由回答も読んで、結果を解釈する。例えば、「ある程度満足」と回答していても、否定的な自由回答が多くある。

②因子分析を使い、質問文の重複をさける。

③全体満足度やロイヤルティを向上させるための優先順位を特定するため、回帰分析や

構造方程式モデルなどを使いシミュレーションを行う。

④CVA (Customer Value Added) modelを使い、競合との相対評価をえる。

⑤消費者調査結果だけでなく、クライアントの社内データも活用する。

⑥CS調査は、クライアント社内の人事評価システムとも密接関係するので、

その目標設定や測定の方法などは工夫する必要がある。




Joel Rubinson on Marketing Research

About This Blog


Six must have-s for insights to create business value (4/26)★★★


⇒5月7日(金)に開かれるAFR主催のResearch Transformation Super Councilの案内。

Donna Goldfarb( VP Consumer and Marketing Insights, Unilever)らを中心に、

リサーチの変革について議論してゆく会議。今後の動向を注視してゆく必要があります。

Research transformation creating the blueprint

 to view the youtube video, “inspiring better brands”.



Research Rockstar (By Kathryn Korostoff)


●@researchrockstarさんが、5月6日のTwitterでGreat Market Research Blogs!を紹介されています。


このリサーチ・ブロゴスフィアに含まれていないものとして、


WSJ.com: The Numbers Guy


Customer Experience Matters


Bad Research; No Biscuit

珍しく「匿名」で書かれているブログです。


リサーチャーが、匿名で、調査の質の低さを告発しているブログです。


ブログの主旨の説明参照。


なかなか面白いです。日本でもこのようなブログがあっても良いかもしれません。


このようなブログで取り上げられないように、きっちり仕事を


しようという気になるかもしれません。



「匿名」という点が議論になるでしょうが。。。


匿名に対して実名でブログを書いている他のリサーチャーが、次に様に言っています

@lovestats
March 25, 2009 at 6:27 pm Why anonymous? I have exactly the same beefs as you and will tell anyone who wants to listen.Open and honest dialogue is the only way to realize change. Be brave and stand up for your opinions. If your current company doesn’t appreciate them, their competitors will



PluggedIN, Co

QuestionPro

Pew Social Trends (2004年にワシントンDCに設立されて米非営利シンクタンクである
ピュー・リサーチ・センターPew Research Centerのブログ)

Gallup.com – Polling Matters (ギャラップのEditor in Chief であるFrank Newportのブログ)




Preventing Market Research Abuse (4/25)★


⇒調査結果の誤用について。非意図的な誤用は、品質管理によってその多くは

予防できるけれども、意図的な誤用を防止することは難しい。

そのためには、例えば、①役員を巻き込む、②分析過程に多くの人を参加させるなどの策を提案。


When Skimping on Market Research Fails: 5 Cheap Moves That Will Ruin Your Research 

(4/28)★★


⇒サンプルの品質やサンプル数、調査デザイン(調査票や調査方法)、データ分析、

レポーティングで調査予算をケチらないように!

ケチると、せっかくの調査投資のリターンが得られなくなりますよと警告。

ブティック型の中小調査会社や、フリーランスのリサーチャーを活用すれば、

予算を節約できることを提案。

非常に賛成です。

大きな調査会社や、グローバルの調査がすべてよいわけではないような気がします。

そこで働くリサーチャーが訓練が行き届いていて非常に優秀かどうかや、

モチベーションが高いかとうかはわかりません。

逆に官僚的で、小回りが利かない部分もあるかもしれません。

調査会社に依頼した場合、誰が担当者になるかが問題、あたりはずれが大きいとか、

クライアントからよく聞かれます。

リサーチャーの実力の平準化を行い、品質管理が行き届いた調査会社の

自薦・他薦をお願いします。


Free Market Research Seminars (5/2)★


⇒Research Rock社が行う新しい「研修プログラム」の評価をしてもらう代わりに、無料研修を行う案内。

研修内容は以下の通り。興味のあるテーマや受ける必要を感じるテーマはあるでしょうか。

• Introduction to Market Research Project Types & Methods (2 hours)


• Introduction to Market Research Project Management (2 hours)

• Product Concept Testing (1.5 hours)

• Designing Online Questionnaires (2 hours)

• Divide and Conquer: Introduction to Market Segmentation (1.5 hours)

• Creating Your Market Research Strategic Plan (1.5 hours)


おもしろい試みです。調査でのプリテストのようなものでしょうか。

この場合、無料研修を受ける「受講者」がポイントでしょうか?

応募の条件などは書いていませんが。個人的には、研修テーマの内容がよくわかった人と、

ほとんどわかっていない人の両方の意見を聞きたいところです。

Experidge社でもこのような試みを将来行ってみようと思います。


Avoiding Mediocrity in Market Research(5/8)★



⇒「マーケティング・リサーチが社内でどのようにとらえられているか」の社内調査のすすめ。

おもしろい試みです。リサーチを有効化する上でも必要でしょう。



Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research


Sveriges Marknadsundersökare - Text Analytics (5/6)

⇒原文がスウェーデン語ですので省略。 


◆The Future Place Blog (By Ray Poynter)


★彼のリサーチ用語集も参照


Help us with our Twitter Session at ESOMAR APAC(4/26)★


⇒クアラルンプールで開かれたESOMAR会議でのTwitterのワークショップで使用するための
3つの質問の回答をTwitterで、つぶやくことを依頼した内容。

①来年行ってみたい国、②好きな飲み物、③MRを140文字で表すと?

Twittcherの方に依頼して、日本からも回答していただきました。

集計結果は、後日Rayのブログで発表される予定です。


Do you want to know more about social media and market research? (5/6)★★


⇒6月8日にRayが行う研修について。Social Media and Market Research


What should a workshop on Social Media for Market Researchers include? (5/8)★★


⇒Rayの開くワークショップの内容について。 



Blackbeard Blog (By Tom Ewing)


●なし


Random Sampling (By Ed Erickson)


Avoid the Instant Analysis Trap (4/26)★


⇒インターネット調査はデータの氾濫をもたらしている。さらには情報入手の簡単化は、

分析のインスタント化ももたらしている。データが簡単に収集できることと、

そこから意味のある結果を分析して抽出することは必ずしも同じではない。

そうである錯覚に陥る危険性がある。分析にはもう少し時間をかけて、

さらに深いインサイトを得ることを提案。


The only thing that stays the same is change (5/3)


⇒下記にある4月30日のThe Future of Insightについて。

約10年前にMR業界は、インターネット調査によって大きく変化。

そして、今また、WEB2.0の進行により、次の変革の時を向けつつある。

現在のリーダー企業は10年後はもはやリーダー企業ではない。

現在そうでない企業あるいは存在していない企業がトップになっているだろう。

市場理解のためのインサイトの提供をクライアントから求められている。

その役割を果たすのは、MRかもしれないし、別の名前で呼ばれる業界かもしれない。。。



Straight Talk with Nigel Hollis 

(Executive Vice President and Chief Global Analyst of Millward Brown)


Google: The world’s most valuable brand, but not the winner at search (4/28)★


BrandZ Top 100 Most Valuable Global Brandsの結果について。 


Will BRIC brands dominate the BrandZ Top 100 by 2025?  (4/29)★


⇒BrandZ Top 100 Most Valuable Global BrandsにおけるBRICの国々のブランドの躍進について。


Of dry stone walls and authenticity(5/4)★


⇒消費者の信憑性authenticityを求める傾向について。


The differences between mature and emerging markets(5/6)★


⇒成熟市場と新興国の市場の相違についての考察。



LoveStats (By Annie Pettit )



● There is no quality insight. There is only insight(4/26)★


⇒「インサイト」という言葉はよく使われているけれども、単に結果や結論ではなく、それらを超えたもの。第6感によるかもしれない。インサイトの発見は難しいものである。 


● Will it blend?(4/28) ★


⇒ ブランド・サンプルを容認。なぜなら、それぞれのサンプル源はバイアスを持っているゆえ。


● Three TV commercials that tickle my fancy and make me go Yeah baby!(4/29)★


⇒興味深い3つのテレビCMの紹介。

Screener keeners or rejection correction? (5/4)★


⇒インターネット調査で送付する「スクリーナー」質問の数の影響の問題。

Permissible pie charts and 1 bar chart(5/7)★


⇒円グラフ(パイ・チャート)の利用ルール:①割合を表示、②全体で100%、
③同じ割合は同じ大きさの円で表示。



The Survey Geek (By Reg Baker )


A recommendation (4月27日)★


Jakob Nielsen's Websiteについて。



Insites Blog (By Insites Consulting)


● MOAwards nomination – Research Agency of the Year 2010(5/3)★


⇒MOA (Center for Marketing Intelligence & Research) のMOAwards 2010の

Research Agency of the Year Awardの5社のうちの1社に InSites Consultingが

ノミネートされたことの報告。


How Google Translate can help market research agencies optimize participant experience and research quality (5/4)★


⇒InSites Consulting社が、国際調査で、どのようにGoogle Translateを使用しているかの紹介。

InSites Consultingはベルギーにあるので、欧州の言語ですとGoogle Translateが

機能するのでしょうが、ご存知のように、日本では使えないですね。


More conscious behaviour on social media (5/5)★


⇒InSites Consulting社がおこなったSocial Media Around the World調査から。

多くの人は、ソーシャル・メディアを「意識的に」使用している。


Harnessing the power and creativity of the contemporary consumer through co-creation communities

(5/7)★★


⇒オンライン・コミュニティを構築する場合のアイディアを生み出すInnovatorsと、

市場性を検証するGatekeepers(内部と外部を情報面からつなぎ合わせる人)の選択の

重要性について。

スタバのコミュニティについて: MyStarbucksIdea


The market researcher of the future(5/7)★★


⇒将来のリサーチャーに求められる6つの能力(コンピテンシー)

①スピードをもつ
②関係性をもつ
③プライバシーに気をつけてデータを収集する
④ニュー・ジェネレーションと接触する
⑤数字ではなく、ストーリーを語れる「経験」をもつ
⑥ビジョンをもつ


 
The Researcher's Perspective Thoughts and Opinions of the MR Industry by MRA  


Crowd Sourcing Our Future II - SXSW Interactive Conference Report   (4/28) ★


⇒ SXSW (South by Southwest) Interactive Conferenceについて。


Call to Action  (4/29)★


⇒新規や既存クライアントへの営業活動におけるCall to Action(前向きに行動をとる)
の重要性について。


When was the last time mail or phone methodologies were featured at a MR conference?(5/5)★


⇒オンラインやモバイル調査での高齢者サンプル=代表性の低さの問題について。


Future of Insight  by Robert Moran



● The end of the world as we know it?  (4/30) ★★


⇒アメリカの発明家・フユチャリストであるRay Kurzweilが、

Global Retail Marketing Associationの年次会議のスピーチで、

以下のようにのべたことを紹介したPat LaPointeのブログ Marketing Measurement Todayを

読んだKatie Paineのブログに答えて、MRの将来を議論。

Ray Kurzweil “…market research may be operating towards the end of its current lifecycle. The tools, methods, and techniques we use today will not persist more than another 10 to 20 years...’

Robert Moran のMRの変化についての見解:

①MRは現在、急激な変革の中にある。

②我々が現在知っているMRというのは、部分的には残るけれども、
10年後には存在しないかもしれない。

③サーベイはなくならないけれども、違った形になるだろう

-短くて、自由回答が多くなる。(テキスト分析のような定性情報の分析が重要に)

また、ビデオゲーム・シミュレーションのように変形

④伝統的なトラッキング調査は、MROCsに吸収される。

project director”が “community insights manager”に。

MROCsとsocial media monitoringが一緒になりリアルタイム・トラッキングを行う。

⑤IDIs, ethnographies, shop-alongs and co-creative focus groupsなどは残るだろう。

⑥現在は、いろいろな技術やアプローチの方法が生まれ、MRにとって黄金時代。

しかし、人々はこれらをもはやMRと呼ばないだろう。

リサーチャーもこのような変化に対応する必要がある。



Voices of CMB: The Chadwick Martin Bailey Research Blog


Using Primary Market Research to Evaluate B2B Social Media Strategies(4月22日)★


⇒ソーシャル・メディアのB2Bへの活用について。


● Using Mobile Technology to Better Serve and Connect with Customers(4/29)★


⇒Marketing News, Lightspeed ResearchがMarketing Newsに発表した

Americans' usage and attitude towards mobile phones and mobile phone marketingの記事について。


How market research is like online dating (4/30)★


⇒現在行われているMRの新しい方法についての議論は、過去の議論がそうであったように、
3年後には当然になるのではないかという問いかけ。


Barriers to successful product innovation(5/3)★


⇒イノベーションの成功を阻害する12の項目について。


Conference Roundup: Overheard at Social Media and Communities 2.0(5/7)★★


⇒5月3日ー5日にボストンで行われた IIR(Institute for International Research)

Social Media & Community 2.0 Strategies の会議について。

Twitterハッシュタグ #C2010 #socialc20

Tweetまとめ とブログ


グランズウエルの共著者のC.リーにビデオ付き

C.リーについては先週のTwitterで彼女の新著を紹介しました。

グランズウエル共著者C.リーの最新作Open Leadership: How Social Technology Can Transform the Way You Lead

インタビューw/Ms. リー



The Forrester Blog : For Market Research Professionals


The Online Panel Quality Debate Continues (4/26)★★★


⇒インターネット調査の信頼性(online panel quality)について。

USでこの問題が再燃したのは、2006年に、

当時PGのVP of global consumer and market knowledgeであった

Kim Dedeker(現カンター)が、オンラインパネルの品質の調査結果への影響、

ひいてはマーケティング・リサーチ自体に対する信憑性に関わる重大な問題であり、

調査会社側も、クライアント側も、その品質の改善に真剣に取り組む必要があると

問題提起したスピーチがきっかけでした。

これに対して、ARFESOMAR 

(26 QUESTIONS TO HELP RESEARCH BUYERS OF ONLINE SAMPLES)が対応。

その他の対応: Peanut Labs’ Optimus and MarketTools’ TrueSample.

それにも関らずこの問題は完全に解決されたとは言えません。

質以外にも、「代表性」といった問題もあります。

PGとマイクロソフトでは、次の基準を満たしたサプライヤーのみ使うという基準を

設けているそうです。これに対して、ここまで要求するかどうかについては

USでも意見が分かれているようです。


①Transparency(サンプルや質の透明性), ②Comprehensiveness(品質を示す複数の要素)、

③Reportable(サンプルのクライアントへの開示)、④Auditable(パネルの存在が検証可能かどうか)

⑤Objective(第3者による検証)、⑥Portable (プラットフォーム、サンプル・ソース、エリア)

⑦Systimatized(自動化)


The Data Digest: Smartphones Drive Mobile Banking Uptake (EU) (4/30)★


⇒'The State Of Mobile Banking In Europe: 2010' 調査結果から。

携帯を使っているヨーロッパのネットユーザーの8人に1人は、モバイル・バンキングを使用。


Customer Satisfaction Is More Than Tracking Numbers (5/3)★★


⇒多くの顧客満足度調査は失敗している。

成功するには、顧客満足のサイエンスよりもアートー会社のビジネス課題の理解や、課題の調査票への変換、成功への要因解明、アクション可能なように結果を示すことなどーが重要。


Back In The Swing Of Things (5/5)★


annual online youth survey for our Technographics product 調査結果から。

USの12-17才の79%が携帯電話を持っている。多くは、インターネットよりはメール使用。

Pew Research Center のyouth studyレポート参照。


The Data Digest: How US Youth Multitask (5/7)★


⇒European consumers’ media consumption調査の結果から。

若者の多くが、インターネットをやりながら、電話をしたり、TVをみたりと多くのことを同時に行っていると。



《番外編》


Market Research Deathwatch


You Killed Market Research (5/8)


⇒どのような時にMRを殺してしまう(ダメにする、有効でなくなる)のかについて。

例えば、その中で気になったものは、

①クライアントの無茶な要求を聞き入れた時

②利益を成功と勘違いした時

③現状維持を擁護する時

④自己保身のために、良識を捨てる時

⑤不都合な真実を受け入れない時など。。。


◆ The Research Playbook


この著者がブログの最後に、2つのお願いをしています。

1 – The most valuable take-away you’ve had from our blog このブログから学んだん事


2 – What you want us to write about next 次のテーマ希望


このみんなのMR.COMのブログについても同様にお答えいただければ幸いです。



Nine Essential Research Design Parameters (4/7)★


⇒調査デザイン設計上の9つのポイント。


All Article Marketing Directories Are Not Created Equal (4/29)★


⇒アーティクル(コンテンツ)・マーケティングについて。


Inability to Translate Results into Action(5/4)★


⇒予期しなかった結果への素直な対応の重要性について。

悪い結果や予期しない結果が出た時、リサーチが悪いのではと言われることが時にはあります。

「予期していない結果」が出た時の対応が、ビジネスによい結果を生む可能性がある。



Three (3) Secrets of Article Marketing (5/5)★


⇒アーティクル(コンテンツ)・マーケティング成功の3つのポイントについて。




《日本編》 

MARKETING RE-SEARCH BLOG by @fujiokat

●なし


来週お待ちしております。。。


Marketing Research Watch by @shig_ono


調査会社で働いているのがもったいない人材だと思うのは私だけではないと思います。

またキャラクターもバツグン!一度会ってお話されることをおすすめします。

Twittcherの会の常連メンバーですので、Twittcherの会(定例の会は2カ月の1回)に

お越しいただけると会うことができます。



● 見え透いたお世辞の見えない効果 ~説得の二重態度モデル~ (4/30)

⇒ 二重態度モデルからみたお世辞の効果についての興味深い紹介。

あれも好き,これも好き ~多重理想点モデル~(5/7)

⇒消費者の複数の好みを定量的に表現する方法としての「多重理想点モデル」の紹介。



マーケティング・リサーチの寺子屋 by @ats_suzuki


●『星野リゾートの教科書』  (4/28)

⇒ 『星野リゾートの教科書』の書評。

「リサーチでしっかり実態を把握し、教科書に書かれた理論に従い、きっちりとやり抜く。


これが、星野リゾートの強さなのでしょう。」

星野氏本人の本ではなく、「日経トップリーダー」副編集長の中沢 康彦氏執筆。


副題の「サービスと利益 両立の法則」とは何かが少しわからなかったので、本を読むことにします。

星野佳路社長が実践した「教書通りの経営」か。。。「教科書通りのリサーチ」?

2010/4月の twitter から (5/6)

⇒4月のTwitterのレビュー。

冒頭で「内容はすでに皆さんがご覧になっているものばかりです・・・」と控え目におしゃていますが、

日々流れて消えてゆくTwitterの貴重な情報をこのようにまとめてもらえるブログは貴重です。

これから毎月、楽しみです(すいません、プレシャー)。

ご指摘いただいたGIGO(ギーゴー / ガーベジイン・ガーベジアウト)は、肝に銘じたいです。

ちなみに、ギーゴーとは、「コンピュータによる情報処理において、プログラムに組み込まれた

ロジックに一切間違いがなくとも、与えられたデータ(入力)が誤っていれば、

得られる値(出力)は無効なものにしかならないということを示す警句。

直訳すれば「ゴミを入れると、ゴミが出てくる」、

「収集・蓄積したデータが不正だと、分析結果も不正になる」という意味」(上記より引用)


◆みんなのMR.COM by @Experidge
 
●海外MR情報源その3: Facebook(4/26)




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4月20日のTwitterでご案内したのですが、Experidgeでは、5月から、次のような研究会を

企画しております。お気軽にご参加ください(無料) 

お申し込みは、Twitterやinfo@experidgejapan.comから

1) 商品インサイト・マイニング研究会

商品のコンセプトやパッケージ、ネーミング、広告、販促、店頭、ソーシャル・メディア活用などの

観点から研究し、コンシューマー/ショッパー・インサイトを探る会)の開催を予定。

2) ウッフィー研究会

「ツイッターノミクス」の著者タラ・ハントの新刊The Power of Social Networkingを読みながら

ウッフィーの拡大を考える会

3) ソーシャル・メディア・リサーチ研究会

RayPoynterのThe Handbook of Online and Social Media Researchを読みながら

MR2.0の可能性を考える会

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★姉妹ブログDigital Consumer Planner's Blog (木曜日の午前更新)もよろしくお願い致します。

《このBlogは毎週月曜日の午前中に更新されます。月曜日がお休みの時は火曜日の午前中です。また臨時に更新されることがあります》

#150 レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第4回(最終回)報告

<第149回> レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第4回(最終回)報告 2015年6月23日 ● 第4回目のテーマは、 『データからストーリーテリング』 でした。 ● 7月にレイとの懇親会を予定しております。世界のMRのソート・リーダー(thought ...