2010年11月1日月曜日

イベント! イベント! イベント!




《第40回》


今週のTOPICS



◆イベント! イベント! イベント!


第6回ツイッチャー勉強会を開催。

先週の10月27日(水)、Do Houseさんの会議室をお借りして、恒例の月1のツイッチャーの会
第6回勉強会を開きました。


お題は、株式会社インフィールド・デザインのビジネスファクター佐々木仰氏による


エクスペリエンスデザインと観察調査」でした。

ブログでのレビュー参照。みなさん、ブログでのレビューありがとうございました。
またツイッターでの感想もありがとうございました。

1)エスノグラフィックインタビュー再び (10/29)

2)エスノや観察主義は流行ではない (10/28)

3)エスノグラフィックリサーチを知る (10/28) *カラー字の多くのところにリンクがあります。


お話の柱は次の3つでした:

1)傾向ではなく実感から発見する、

2)現象の背後にある「大きな課題:を追求する、

3)製品開発プロセス自体を変える。


今週もやります!

ツイッチャーの会11月勉強会(第7回)は、今週11月5日(金)です。

「『課題解決!マーケティング・リサーチ入門』をどう読むか」と題して、



2010年に出版されたマーケティングリサーチ本の新刊について、編著された

中央大学大学院の田中洋教授にお話し頂きます。

お申し込みはこちら 田中教授への事前質問も受け付けております。
送付先 info@experidgejapan.com

タイトル通り、本書の成り立ちや狙いなど、本書の読み方について説明していただきます。

また、先生にお願いして、質疑応答の時間をたっぷりとってもらいます。

この機会に、調査の現場の声をどんどんぶつけてください。


*当日の本の割引販売とUST実況は未定です。

もう1つ。

(株)クロスマーケティング社の「クチ・メディアの真の価値とは!?」マーケティング実践セミナーの申し込み締め切りが、今週11月5日(金)です。

お申込みはこちら

スピーカーは、9月にツイッチャーの会勉強会で講演していただいた(株)ぐるなびの喜山荘一さんです。


ちなみに、私もパネラーとして参加致します。



◆海外でも。。。

Tribe.con 2010が10月28日にUSニューオリンズで開催。

・オンライン・コミュニティ作りについての会議

ツイッターは#tribecon

ARF Industry Leader Forum 10月28日NYで開催。

リサーチの変革についての会議
CEO views consumer insights as the most profitable oxygen to drive strategy

the head of research sits at the head of the table in the CEO’s kitchen cabinet

research buyers pay research sellers on the basis of the value of the insight

the future skills or successful researchers begin to include story-telling, anthropology, behavioral economics, and data x-ray vision

ツイッターは#arfilf10

Forrester Consumer Forumが10月28日と29日、シカゴで開催。

・フォレスター・リサーチ主催のソシャルメディア活用についての会議

アジェンダ

・Communispaceが今年度のForrester Groundswell Awards を受賞。

・ツイッターは#FCF10


               



 今週のHOSMR




・Ray Poynter, ’The Handbook of Online and Social Media Research: Tools and Techniques for Market Researchers’の内容紹介メモ(著作権の侵害をしないように、独断と偏見によるポイントの要約)の第8回目です。


・今週は、

第10章 オンライン・リサーチ・コミュニティーズ/MROCs(エムロック) 


1 MROC概観

2.MTOCの分類

2.1 短期コミュニティ

・3日から3カ月

・30人から500人

・典型例:1-2週間、毎日(週末を除く)行う

2.2 長期コミュニティ

・複数の調査課題

・6カ月以上

・週間ベースの調査

・100-1200人

・エンゲージメントの養成

2.3 オープン・コミュニティとクローズド・コミュニティ

・クローズド=プライベイト・コミュニティ

・招待制によるリクルート:ログインとパスワードが必要

2.4 謝礼

・参加して貢献したことに対する「情緒的・心理的報酬」が重要

・インセンティブの種類と配分の方法

2.5 モデレーション:エージェンシーかクライアントか?

・基本的にはエージェンシー=調査会社。しかしクライアントが関与する必要がある

2.6 リサーチ・コミュニティとハイブリッド・コミュニティ

・ハイブリッド:リサーチ以外にも主にマーケティング(WOM markeing)目的で使用

・例:P&GのVocalPoint、Tremor

MyStarbuckIdea

WePC.com

2.7 適正な参加人数

・コミュニティ意識の醸成上で、帰属意識や相互交流の点で、300人のアクティブ・メンバーが限度

2.8 リサーチ目的と参加者の発言とのバランス

3.MROC ツール

3.1 ディスカッション/フォーラム

3.2 投票とサーベイ

・投票(Poll):参加意識(Engagement)を高める

3.3 ブログ

3.4 オンライン・チャット

3.5 写真やビデオの投稿

3.6 コラボレーション・ツール

・ホワイトボード

・Wiki

・ポストイット

3.7 参加者のパーソナライズ

・プロフィール

・壁紙

・友人作り

・アバター

・ホームページ

3.8 エンターテイメント

・参加意識を醸成するためのエンターテイメント

・ビデオやゲームの活用

3.9 オフライン・イベント

・同様に参加意識の向上のため

・オフラインのグルイン

・企業の経営者層とのミーティング

・工場見学

4.MROCのデザイン

4.1 MROCのタイプ

・調査ニーズ(目的)とリソース(時間と予算を含む)

・短期か長期か

・オープンかクローズか

・参加者数: 特にアクティブ・メンバー数

4.2 MROCのルック&フィール(見た目や印象)

・プロジェクトごとにカスタマイズするか、同じフォーマットか

4.3 MROCツール

4.4 参加者のリクルート

・クライアントの顧客リスト

・オンライン・アクセス・パネル

4.5 契約条件

・MROCで得た情報の所有者の明示

・参加者に期待する内容の明示

・禁止事項の明示

・反コミュニティ行動の明示

・謝礼の方法の明示

・参加者条件の明示

・プライバシー保護やデータ管理方法の明示

・契約条件の変更の可能性の明示

5.MROCのモデレーションと管理

5.1 MROCモデレータ/マネジャー

・3人からなるモデレータ・チーム:ジュニアからシニアメンバーの混成

5.2 MROCプランの作成

・グルインの「ディスカッション・ガイド」に相当

・参加者へのメール送付

・MROCサイトへの投稿

・ディスカッション・トピック:調査目的との合致

・投票やサーベイ

・その他の作業

・短期の場合はより詳細なプランが必要

・途中で変更可能

・クライアントの関与が重要

5.3 短期MROCの管理

・参加者の期待の管理

・参加者の貢献度(アクティビティ・レベル)のモニター

5.4 ネガティブ意見への対応

・クライアントが恐れるネガティブ口コミのインターネット上での影響

5.5 参加意識の醸成

・フィードバック、とくにクライアントからの

・貢献度のモニターにより適宜対応

・参加者からの提案を聞く

・コミュニティは関係性

・投票質問に工夫


5.6 クライアントの関与低下への対応

5.7 インサイトの発見と報告

・コメントにタグをつける

・コメントに解釈をつける

・要約してもらう

・ポジーネガの判別

・情緒的判別(絵文字など)

6.MROC理論

・MRにおけるコミュニティの役割

6.1 人々がコミュニティに参加する理由

・参加者は何を求めているのか?

・どのような人々が参加しているのか?

・どのような人々が参加しないのか?

・Ferneley&Heinzeの研究

・コミュニティ参加者のグループ化:①社会参加追求派、②権力追求派、③無料追求派、④情報追求派、⑤情報ハングリー派、⑥趣味派、⑦オタク派

・さまざまな人がさまざな理由(動機)で参加

・動機を踏まえてリクルートを行う

6.2 参加者からみたMROCとその他の方法の比較

MROCと比べると、

・グルインの方がおもしろいし、モデレータが目の前にいることにより、より参加意識が出、やりがいがある

・オンライン・パネルの方が簡単

7.MROCの事例

・easyJetの事例

・CDWの事例

8.リソース

・ブログ

9.品質と倫理問題

9.1 標準的方法が存在しない

9.2 定性上の誤解

9.3 プライバシーと安全性

9.4 誤用

・ガイドラインの作成

・契約条件での規定

10.MROCの将来

11.MROCのまとめ

 もっとも急速に伸びている方法

 短期コミュニティが特定の調査ニーズにあうもので、その他のアドホック調査の代替えになる

 長期コミュニティは、本質的に従来の調査とは異なる

 MROCは、定性あるいは、定性と定量の組み合わせ。しかし定量は従来のランダム・サンプリングの枠組みではない

 確定した方法は存在しないので、現在ベストなものが次の年にはベストであるかどうかわからない

 他の手法が現れて、MROCがより発展、変化する可能性、あるいはそれにとってかわられる可能性もある

 テキスト・アナリティクスのソフトウエアの発展が1つのポイント

 MROC自体は、「MRの顔」を変えるものにならないかもしれないが、ディスカッションやリスニングの考えは将来のMRの主要部分である

 MROCはニューパラダイムやニューMRの1要素であることはまちがいない

 

週刊リサーチ・ブロゴスフィア


Weekly Research Blogosphere


*1週間の世界中のリサーチ関連の主なブログ・テーマを簡便に


レビューすることができる「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」です。


興味をもたれたブログの詳細は、リンク参照。


⇒は投稿に対する個人的コメントです。


◆先週(10月24日-10月30日)の1週間分の世界のリサーチ・ブロゴスフィア


今回は、23ブログの37投稿をレビュー




《海外編》




1.Jeffrey Henning 's Vovici




1.Survey Trick or Treat: 7 Goblins, Ghosts and Gremlins to Avoid (10/25)


・調査の悪い例


2.A Method to the Madness: Weird Survey Techniques that Work (10/26)

・奇妙な調査手法について。
 
 
2.Joel Rubinson on Marketing Research



お休み




3.Rearch Rockstar



3.Market Research Budget Planning Tip 2: Conduct a Market Research Audit (10/25)


・調査予算の立て方のヒント第2回目

4.Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research


4.How to Gain a Thousand Brand Detractors in a Weekend (10/24)


・USのMRのISO問題について。

5.Back From BrandFestival 2010 (10/26)

BrandFestival 2010 in Budapestに出席して。





5.The Future Place Blog


6.Facebook language issues for the public sector in Wales (10/26)

・Facebook上での複数言語の使用問題について。7.Social Media Research workshop in London - November 5th (10/28)

・11月5日に行うSMRのワークショップの案内。


6.Random Sampling


お休み




7.Straight Talk with Nigel Hollis



お休み




8.LoveStats



8.Do not disturb (but only when it’s convenient for you)(10/25)

・トロント市長選に関連して、Do not call list問題について。

9.Hear me out: Let’s ban boring surveys (10/26)

・くだらない調査禁止のすすめ。
10.You are too old to understand social media so don’t even try (10/27)

・ソーシャルメディアリサーチャーの条件。

11.Six things that terrify me in market research #mrx (10/28)

・MRで驚くこと6つ。




9.The Survey Geek




12.The problem that won't go away (10/28)

・オンラインの問題点:人々はオンラインで会話をしたくない? 



10.Insites Blog


13.Meet The Joneses – How connected are you to your consumer? (10/25)

 InSites Consulting社が行うhow connected they are to their consumer調査への協力依頼。

14.Closeness to consumer, hype or sustainable reality? (10/26)

・MOA会議について。
15.MTV Cool Brands – Identify 2010 (10/28)

cool brands and advertising in The Netherlands on MTV’s Identify 2010 client eventについて。

 
16.Whatever you do, you are always competing with tomorrow (10/29)

 idea of Nextopia and the expectations society について。


17.QRCA Annual Conference 2010 (10/29)

・QRCA年次会議レビュー。


11.The Researcher's Perspective


お休み




12.Future of Insight



18.“Scraping”, Listening and Privacy (10/25)

・ニールセンの不正情報収集について。19.A new take on crowd surfing… (10/25)

crowd surfingツールSpencyについて。
20.Will MR Go to the Sims? (10/26)

・MRにおけるゲームの可能性


21.Research Transformation at the ARF (10/28)

・ARF’s Discovering Consumer Insights, Industry Leader Forumの報告。


22.“Foresight” (10/28)

・戦略的フォーサイトの必要性。




13.Voices of CMB


24.Who said B2B marketing isn't fun? (10/28)

B2B Marketing Summit in Bostonに参加して。



14.The Forrester Blog


25.The Data Digest: How Do LATAM Consumers Feel About PC Security? (10/29)

Forrester Technographics®調査から。

南米諸国におけるPCの安全性についての結果。





《国内編》





15.MARKETING RE-SEARCH BLOG




お休み




16.Marketing Research Watch




お休み





17.マーケティング・リサーチの寺子屋




お休み




18.tanoue40's Blog




お休み




19.アウラなブログ




26.デマ、うわさ、クチコミ、つぶやき (10/31)

・「本来的にはコミュニケーションを意識しない(むしろ拒否する)つぶやきが新しい「つながり」を作っている。」



27.エスノグラフィックインタビュー再び (10/29)


・ツイッチャー勉強会のレビュー




20.マーケティング・リサーチャーの生態改め「きまぐれ リサーチャーどうでしょう






28.リサーチ会社とスーパー〜コモディティ化からの脱却 (10/25)


・「リサーチ会社、。。。どこでも同じものが買えるし、品質も似たりよったり。そこで必要なのがブランディングなんです。」


29.定性調査は主観解釈である (10/25)


・「定性調査を実施する場合のポイントは


◎事前に仮説をできるだけ設定して、「着目すること」を関係者の中で共有する。(仮説のレベルは曖昧でもいいし、合っているかどうかは重要ではない) いわゆるブリーフィング。


◎調査実施後、関係者の中でデブリーフィングを行い「感じたこと」を共有する。鉄は熱いうちに叩けという諺があるようにデブリーフィングは実施直後の暑いタイミングが望ましい。(暑い仮説生成)


◎改めて事実を整理・要約をして、冷静に仮説を作る。(冷たい仮説生成)


だと思います。」




30.調査結果の漏洩 (10/27)

・「このようなリスクに対して調査会社がどのようあ姿勢で臨むのかというところは今後着目してきたいです。」


31.エスノや観察主義は流行ではない (10/28)

・「花王の強さの根底はこの徹底した現場主義だと思います。」




21.いまんとこの最適解



32.ワクワクする会社 (10/25)


「博報堂、マーケティング最適化を支援するプロフェッショナル集団MarketShare Partners社と提携」


「個人的にはマーケティングリサーチのデータ収集フェーズがコモディティ化した先には、この部分に特化する会社が出てくるのかなぁ、なんて想像したりします。」


MarketShare Partners社


Analytic Partnersや、 Marketing Analytics、前職シノベイトの子会社であるMarketing Management Analyticsなど欧米ではPh.Dをもった集団のコンサルティング会社がたくさんあります。


ただ日本の場合、この種の「高額な」ビジネスが受け入れられる範囲は広くはありません。



33.エスノグラフィックリサーチを知る (10/28)


・「市場や消費者の全体像を把握するリサーチというより、「利用者に素晴らしい経験を体験させる」きっかけを見つけるリサーチですね。」

「ここでいう力って、技術的なことだけではなく、当該分野に対する経験・引き出しも含んでいると思います。つまり、インサイト探索においては、データの測定対象(対象者)以上に、測定器(測定者)の重要度が高まるのではないか。」

「クライアントは当該の問題に一番コミットしている人たちです。測定器としては、一番相応しい人といえるでしょう。モデレータがワークショップを上手くリードしながら、リサーチ結果を手懸りに、豊富なインサイトのタネを内に秘めているクライアントから抽出する。

34.コンテンツとプラットフォーム (10/29)


・「コンテンツの充実がないプラットフォームの成功はなく、コンテンツの充実する未来を作りたいという一つの見解が現れたような感じ。」



35.ピンとこない (10/30)

 「社会貢献のテーマが自分にとって関与度が高いものならば、もっと心からコミットできるかもしれないんですが。一方で「リサーチがどこまで世の中に役に立てるか」は非常に興味があります。

なので、主客が転倒している。多分、違和感はそこなのかなぁ、と。」

「ただですね、ある程度高いコミットメントがないと良いリサーチはできない。」

「インサイトは対象者の中だけでなく、調査者の中にも多くあるのではないか。

お話を聞いていて、そんな図式が頭に浮かびました。」



22.みんなのMR.COM




36.第6回ツイッチャー勉強会の開催のお知らせ (10/25)






23.Digital Consumer Planner's Blog


37.ブランド・リスニング(傾聴)事例の紹介 (3) 新製品開発とイノベーション その3  (10/29)




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《このBlogは毎週月曜日中に更新されます。月曜日がお休みの時は火曜日中です。また臨時に更新されることがあります

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