2014年6月24日火曜日

#124 IIeX NA会議報告 (2) アジェンダ


<第124回> インサイトをテーマにしたプレゼンが満載 2014年6月

● 添付は会議のアジェンダ(プログラム)です。これを読むだけでも大変です。(^_^)
http://www.iiex-na.org/wp-content/uploads/2014/06/agenda06042014.pdf

3日間、朝8:30から夕方まで、約133のセッションがびっしり詰まっていました。セッションが並行して開かれましたので、1人の体では、そのうち53セッションしか出席できませんでした。本当はすべて聞きたかったので残念でした。

例外的に1時間や40分のセッションがありましたが、基本的に20分(QAを含む)で、1セッションの形をとっていました。

スピーカーの方は、20分の間にポイントを述べる必要があります。結構大変かと思いました。

他方、聞いている方は、だれることなく、集中して簡潔に内容が聞ける点が良いかと思いました。

ただタイトルだけで、並行して開かれる、どのセッションに参加するを事前に判断しなければいけないので、今回もハズレがありました。途中でバタバタと移動するのも面倒ですし。。。

● アジェンダで最もよく使われていた用語は、やはり会議のタイトル通り「インサイト」という言葉でした。

その他では、

イノベーション、モバイル、ビッグデータ、ビジュアリゼーション、リスニング、行動経済学、エスノ、無意識、ゲーミフィケーション、フェイシャル・スキャニング、ブレイン/ニューロ、ジオ/ロケーション

などの用語がよく見られました。

● MROC関係では、

3日目の9:40からのUSのKLコミュニケーション社の「瀕死のMROC-顧客との協働の方法The Impending Death of MROCs: How Do I Collaborate With Customers Now?」と、

3:20からのPanel: The Great Methodology Debate: Which Approaches Really Deliver On Client Needs?でした。

MROCは、欧米では既に定着した手法となっているので、インサイト・イノベションのテーマとしてはあまり新鮮味がないようです。(;_;)

● 以下は、Greenbookによるまとめです。これだけのセッションの内容をまとめるのは大変かと思います。

執筆者もすべてに参加できないので、内容は多分に個人的感想になっているようです。このコメントはあのセッションの内容から言っているようだとわかるものもあれば、そうではないものもあります。たぶんそれらは私が参加していないセッションの内容だと思います。

● Greenbookによる第1日目のまとめ
http://www.greenbookblog.org/2014/06/17/top-5-takeaways-from-iiex-day-1/

私が個人的に気になったポイントを挙げると、

・テクノロジーは、リサーャーと消費者を結ぶツールであり、それ自体はイノベーションではない。

・消費者を理解するには、情緒的ドライバーを特定する必要がある。

● Greenbookによる第2日目のまとめ
http://www.greenbookblog.org/2014/06/18/iiex-participants-take-on-day-2/

・情報はたくさんあるけれどもそれが有効なアクションにつながるように活用されていない。例えば、ブランドと消費者がどのような関係であるかについて、データから何が言えるか、などを明らかにする必要がある。

・コンセプト・テストにおいて、言葉によるコンセプトよりも、ビジュアルが重要である。

● Greenbookによる第3日目のまとめ
http://www.greenbookblog.org/2014/06/23/iiex-day-3-maintaining-work-life-balance-and-recruiting-new-talent/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+greenbookblog%2FbrDV+%28Greenbook+Blog%29

・MRの人材のリクルートについてーこれは重要なテーマですので、別の機会に述べたいと思います。

また、2日目の中で説明されている Insight Innovation Competitionについては後日言及する予定です。

● 他の参加者による第1日目と第2日目、第3日目のまとめ―このまとめの筆者は、Sentient Decision ScienceのAaron Reid氏で、感情測定の専門家ということで、その視点からセッションの内容がまとめられています。
http://www.sentientdecisionscience.com/iiex-day-1-recap-insights-subconscious/
http://www.sentientdecisionscience.com/iiex-day-2-recap/
http://www.sentientdecisionscience.com/iiex-day-3-implicit-empathy-mobile-close-memorable-show/

同様に気になるポイントとして、

無意識/潜在意識の重要性ー既存のリサーチは、クライアントに対して、価値やストーリー、違いを提供していない。極端に言えば、リサーチャーは「嘘つきである」。その反省から無意識の重要性が強調されています。

ニューロマーケティングという用語は使わないー私も出席していた彼のセッションで、Reid氏がNeuromarketingの用語を使わないと主張していました。なぜなら、そのような特定のマーケティングは存在しないし、すべてのマーケティング活動は、神経学的に処理される=つまり頭で考えられるものだからだそうです。なるほど。

共感empathyの重要性を指摘

その他、いくつか重要なポイントも指摘されていますが、それらについては今後の報告の中で取り上げたいと思います。

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