2009年12月21日月曜日

本書の速読法について

● 会社雑事に追われ前回から2週間以上あいてしまいました。


● 12月16日(水)に人気リサーチ・ブログ「マーケティング・
サーチの寺小屋」に本書の書評が掲載されました。掲載効果
抜群で、Google Analyticsによりますと、16日ー18日の3日間
で訪問者数が80人とグッと上昇しました。



● 先週、渋谷の方に行ったのですが、約1時間半のその道中
久しぶりに『最新マーケティング・リサーチがよーくわかる本』を
読み返しました。自分で書いた本ということもありざっと最初
から最後まで片道で読むことができました。


● 一方、その日に会った知人が買って「半分ぐらい読みました」
と言ってくれました。


● もちろん「入門者」の方は、最初から最後までじっくり読んで
いただいた方がよいかもしれません。


● 「入門書」ということで、他の本にあるような内容や、
インターネットでその項目を検索すればでてくるような内容で
埋められた章やセクションもあります。


● 少し調査をやられた方ですと、そのような部分はどんどん
飛ばして読んでください。本代には含まれて恐縮ですが。。。


● 入門者以外の方へのお勧めの読み方は、、、


-まず、「はじめに」「おわりに」はさっと読んでいただければと
思います。
-寺子屋さんも書評で指摘してくださったように、本書の
ポイントは、18頁の


「本書は、特にこの原因と結果の関係を読み解く
マーケティング・リサーチの方法の理解に焦点を当てた
入門書です。なぜならば、因果関係の解明は、科学としての
リサーチの基礎中の基礎であるにもかかわらず、未だ
リサーチャーの間に広く、深く浸透していないと思われるから
です。さらに重要な点は、この因果関係思考法の欠落が、
課題解決や提案力のアップといったリサーチの応用力の
育成を妨げていることです。」


そのあとの19ー22頁あたりは参考になるかと思います。


● 因果関係思考を身につけるために19頁で言及している
コラムや複数の頁はぜひ読んで下さい。


● 26頁ー31頁のマーケティング課題の調査目的への変換も
重要です。


● 64頁や154-156頁の企画書や報告書のチェック項目は、
実際の調査プロジェクト進行において役に立つかと思います。


● 84頁以下の実験調査の考え方は、ぜひ理解して下さい。


● ちなみに本書では、紙幅の関係で触れられませんでした
けれども、応用編として「実験計画法」の理解が含まれます。


● 製品テストでは、89頁のコラム「製品テストの課題」が
ポイントです。テスト課題の理解なくして、よいテスト・デザイン
ができないからです。また、テスト課題がテスト・デザイン
に大きく影響を与えるからです。


● 実査が「品質管理活動」であることを述べた96-99頁や、
「結果ー結論ー提言」の報告書の構成を述べた140-141頁
も復習の意味で読んでいただければと思います。


● これらの本書のポイントの箇所だけですと、それほど時間を
取らずに読んでいただけるかと思います。忙しいリサーチャー
の方に少しでも参考になれば幸いです。

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