●先週、大手調査会社のリサーチャーの方から、書評のメールをいただきました。
●その内容は、
「遅ればせながら、執筆された本を拝読させて
いただきました。非常に興味深い内容で、かつわかりやすい
ので、社内の同僚にもお勧めしております。
内容も具体的な内容で、 調査企画時にあらかじめ考えなけれ
ばならないこと(アクションスタンダード等)の記載が明確に
書かれていて、随所に、リサーチャーの役割と、クライアント
の役割・判断責任などが記載されていて、実践的でわかりやす
かったです。
(クライアント判断で是非判断して欲しいところを、
担当者が決めかねて、調査会社に判断を求められるところが
現場としても多く。。)
あとはコンシューマープランナーの項も興味深かったです。
(リサーチ能力だけでなく、クライアントさんの仕事の内容
とかも理解する必要があると後輩に言ったりしてたりするん
ですが、ワードとしてうまい使い方が無かったので、ピンと来た
次第です)」。
●好意的な書評、誠にありがとうございました。
●「企画」の重要性について強調した点が伝わってよかったです。
●また、「コンシューマー・プランナー」(CP)に賛同していただけ
てhappyです。
「リサーチャー」は業界で通じる正式用語ですが
CPはいまだ認知されていません。CPは、私のオリジナル用語
ではありません。
私の知る限りでは、スミノフやギネス、ジョニーウオーカーの
洋酒ブランドで有名なDiageo(ディアジオ)ではリサーチャー
をこのように読んでいます。
(4-5年前に香港のディアジオから職の話が来た時、応募
ポジションの名称がCPと書いてありました)。
●従って、日本で履歴書に「コンシューマー・プランナー」と書い
ても通用しないでしょう。
リサーチャーが単にデータ収集屋ではなく、「リサーチ&
マーケティング・コンサルタント」レベル、
つまり売上拡大のためのマーケティング課題解決と
そのアクションのための問題発見と解決のための
リサーチと施策のプロとしてのCPにグレードアップする
願いをこめて、
あえてCPという用語を本書では提案しました。
現在の「リサーチャー」という言葉にそのような意味が本来はあ
るのですが。。。
●日本のリサーチャーも、収集したデータを用いて
情報分析を行い、もっと積極的に世の中
(クライアントや自社を含めて)に情報発信や
提言を行うべきだと考えています。
Social mediaはそのための絶好の場所を提供してくれています。
●人間の活動を大きく
「思考(Thought)」(企画や計画・仮説づくりなど)と、
「行動(Action)」(実行・実現化)
の2つに分けることができるとすれば、
データ収集は思考の材料を提供するその前の作業になります。
少なくともリサーチャーは、「思考」レベルの仕事を
したいものです。。。 ◆
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2010年1月18日月曜日
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