2010年1月18日月曜日

コンシューマー・プランナー

●先週、大手調査会社のリサーチャーの方から、書評のメールをいただきました。


●その内容は、

「遅ればせながら、執筆された本を拝読させて
いただきました。非常に興味深い内容で、かつわかりやすい
ので、社内の同僚にもお勧めしております。


内容も具体的な内容で、 調査企画時にあらかじめ考えなけれ
ばならないこと(アクションスタンダード等)の記載が明確に
書かれていて、随所に、リサーチャーの役割と、クライアント
の役割・判断責任などが記載されていて、実践的でわかりやす
かったです。

(クライアント判断で是非判断して欲しいところを、
担当者が決めかねて、調査会社に判断を求められるところが
現場としても多く。。)


あとはコンシューマープランナーの項も興味深かったです。

(リサーチ能力だけでなく、クライアントさんの仕事の内容
とかも理解する必要があると後輩に言ったりしてたりするん
ですが、ワードとしてうまい使い方が無かったので、ピンと来た
次第です)」。


●好意的な書評、誠にありがとうございました。


●「企画」の重要性について強調した点が伝わってよかったです。


●また、「コンシューマー・プランナー」(CP)に賛同していただけ
てhappyです。

「リサーチャー」は業界で通じる正式用語ですが
CPはいまだ認知されていません。CPは、私のオリジナル用語
ではありません。

私の知る限りでは、スミノフやギネス、ジョニーウオーカーの
洋酒ブランドで有名なDiageo(ディアジオ)ではリサーチャー
をこのように読んでいます。

(4-5年前に香港のディアジオから職の話が来た時、応募
ポジションの名称がCPと書いてありました)。


●従って、日本で履歴書に「コンシューマー・プランナー」と書い
ても通用しないでしょう。

リサーチャーが単にデータ収集屋ではなく、「リサーチ&
マーケティング・コンサルタント」レベル、

つまり売上拡大のためのマーケティング課題解決と
そのアクションのための問題発見と解決のための
リサーチと施策のプロとしてのCPにグレードアップする
願いをこめて、

あえてCPという用語を本書では提案しました。

現在の「リサーチャー」という言葉にそのような意味が本来はあ
るのですが。。。


●日本のリサーチャーも、収集したデータを用いて
情報分析を行い、もっと積極的に世の中
(クライアントや自社を含めて)に情報発信や
提言を行うべきだと考えています。

Social mediaはそのための絶好の場所を提供してくれています。

 ●人間の活動を大きく


「思考(Thought)」(企画や計画・仮説づくりなど)と、

「行動(Action)」(実行・実現化)

の2つに分けることができるとすれば、

データ収集は思考の材料を提供するその前の作業になります。

少なくともリサーチャーは、「思考」レベルの仕事を
したいものです。。。 ◆


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