《第92回》
●2012年7月4日(水)14:00-16:40、秋葉原のUDXカンファレンス・ルームFにて、ワップ株式会社主催の「リスニングを医療・医薬マーケティングにどう活かすか?」に出席致しました。
http://www.wap-j.com/index.html
●医療・医薬分野におけるMROC活用のリーディング・カンパニーであるワップ(株)のセミナーです。患者の声を聴くことが難しい医療分野において、消費者のホンネが聞けるMROC手法の活用は、欧米と同様、日本でも今後の活用の拡大が期待される分野です。ワップさんの今後のご活躍を大いに期待しております。医療・医薬関係者向けにこのようなMROC紹介のセミナーが開かれることは大きな意味があると思います。会場には、日本を代表する製薬メーカーの方々が多数参加された盛況なセミナーでした。
●3つ講演がありました。
I.萩原雅史之氏「リスニングからはじまる新しい顧客理解」
II.三宅啓氏「患者の闘病体験をリスニングする」
III.東海林渉氏「メディカルリサーチにおけるMROCの事例紹介」
I.萩原雅史之氏「リスニングからはじまる新しい顧客理解」
●リスニング研究の推移を説明された後、「リッスン・ファースト」(S.ラパポート)のリスニングの定義を紹介
リスニング=ガイドの有無にかかわらず、自然に起こる会話、行動、シグナルを研究し、人々の生活の声をブランドに取り入れること」
この場合、
会話には、SM上の会話から通常のオフラインの会話、
行動には、ライフログから行動ログ、通常のオフラインの行動、
シグナルには、センシングデータやバイオメトリクスデータも含むという意味で、非常に広い定義と指摘。
●萩原氏のこの定義の解釈は、
①会話だけでなく、行動やシグナルも対象となっている
②誘導(ガイド)の有無を問わない(自然に起こるものが対象)
③戦術的なSMモニタリングと戦略的なソーシャル。リサーチが区分されている
④消費者の深い理解(インサイト)はビジネスの成長をもたらす
●従来型リサーチもリスニングも多様な課題(①消費者行動の理解と市場の発見、②新商品の開発、③既存商品・ブランドのマネジメント、④コミュニケーション施策の立案・評価など)に対応する
●顧客視点のウエイトが高まっている背景
①企業の競争戦略の変化
②消費者購買行動の変化
●見えない顧客の声をどう可視化・内在化するか
①アンケートやコールセンターによる理解、②SMリスニングによる理解、③インサイトによる理解
●MROCや検索データ、SMデータ分析事例の紹介
●リスニングにみられる消費者データ収集・活用の発想
①蓄積されたデータから仮説を立て検証する
②ひとりの消費者をリアルに思い浮かべる
③同じ対象を継続的に追いかけて変化を知る
④ストリーミングや動画のようにデータを扱う
⑤事実で語らせる実験的な手法を取り入れる
⑥つながりをデータの解釈に活用する
II.三宅啓氏「患者の闘病体験をリスニングする」
●三宅氏が経営する(株)イニシアティブが提供する患者ブログのソーシャルリスニングツールdimensionsの紹介
●従来患者調査の限界
①医師は患者の声を過少評価
②患者は医師にホンネを言わない
③患者ー医師ー製薬会社のMRー製薬会社間の伝言ゲーム
●自発的な、生の声、ホンネ、ダイレクトな患者の声が重要
●詳細は、http://www.tobyo.jp/を参照
III.東海林渉氏「メディカルリサーチにおけるMROCの事例紹介」
●ワップ(株)代表取締役社長の東海林氏のご講演です。
●ワップ社のこれまでのMROC成功事例の紹介
患者MROCだけでなく、MROCのBtoB活用の事例として、医師コミュニティの事例紹介
●MROCの利点
リスニングやアスキングができる点、コスト削減、スピードアップが可能。行動追跡が可能。
●新たな気づきの発見: ①コミュニティの活性化、②気づき能力の向上
気づくためには、「みんなで見る」ことが重要。
●MROCによる企業内顧客志向の向上
①MROCを通した部署間のコミュニケーションの促進、②MROCによるフィルターを通さない生の声を経営層が重視、③マーケティングの仕組みの変化
●2012年7月4日(水)14:00-16:40、秋葉原のUDXカンファレンス・ルームFにて、ワップ株式会社主催の「リスニングを医療・医薬マーケティングにどう活かすか?」に出席致しました。
http://www.wap-j.com/index.html
●医療・医薬分野におけるMROC活用のリーディング・カンパニーであるワップ(株)のセミナーです。患者の声を聴くことが難しい医療分野において、消費者のホンネが聞けるMROC手法の活用は、欧米と同様、日本でも今後の活用の拡大が期待される分野です。ワップさんの今後のご活躍を大いに期待しております。医療・医薬関係者向けにこのようなMROC紹介のセミナーが開かれることは大きな意味があると思います。会場には、日本を代表する製薬メーカーの方々が多数参加された盛況なセミナーでした。
●3つ講演がありました。
I.萩原雅史之氏「リスニングからはじまる新しい顧客理解」
II.三宅啓氏「患者の闘病体験をリスニングする」
III.東海林渉氏「メディカルリサーチにおけるMROCの事例紹介」
I.萩原雅史之氏「リスニングからはじまる新しい顧客理解」
●リスニング研究の推移を説明された後、「リッスン・ファースト」(S.ラパポート)のリスニングの定義を紹介
リスニング=ガイドの有無にかかわらず、自然に起こる会話、行動、シグナルを研究し、人々の生活の声をブランドに取り入れること」
この場合、
会話には、SM上の会話から通常のオフラインの会話、
行動には、ライフログから行動ログ、通常のオフラインの行動、
シグナルには、センシングデータやバイオメトリクスデータも含むという意味で、非常に広い定義と指摘。
●萩原氏のこの定義の解釈は、
①会話だけでなく、行動やシグナルも対象となっている
②誘導(ガイド)の有無を問わない(自然に起こるものが対象)
③戦術的なSMモニタリングと戦略的なソーシャル。リサーチが区分されている
④消費者の深い理解(インサイト)はビジネスの成長をもたらす
●従来型リサーチもリスニングも多様な課題(①消費者行動の理解と市場の発見、②新商品の開発、③既存商品・ブランドのマネジメント、④コミュニケーション施策の立案・評価など)に対応する
●顧客視点のウエイトが高まっている背景
①企業の競争戦略の変化
②消費者購買行動の変化
●見えない顧客の声をどう可視化・内在化するか
①アンケートやコールセンターによる理解、②SMリスニングによる理解、③インサイトによる理解
●MROCや検索データ、SMデータ分析事例の紹介
●リスニングにみられる消費者データ収集・活用の発想
①蓄積されたデータから仮説を立て検証する
②ひとりの消費者をリアルに思い浮かべる
③同じ対象を継続的に追いかけて変化を知る
④ストリーミングや動画のようにデータを扱う
⑤事実で語らせる実験的な手法を取り入れる
⑥つながりをデータの解釈に活用する
II.三宅啓氏「患者の闘病体験をリスニングする」
●三宅氏が経営する(株)イニシアティブが提供する患者ブログのソーシャルリスニングツールdimensionsの紹介
●従来患者調査の限界
①医師は患者の声を過少評価
②患者は医師にホンネを言わない
③患者ー医師ー製薬会社のMRー製薬会社間の伝言ゲーム
●自発的な、生の声、ホンネ、ダイレクトな患者の声が重要
●詳細は、http://www.tobyo.jp/を参照
III.東海林渉氏「メディカルリサーチにおけるMROCの事例紹介」
●ワップ(株)代表取締役社長の東海林氏のご講演です。
●ワップ社のこれまでのMROC成功事例の紹介
患者MROCだけでなく、MROCのBtoB活用の事例として、医師コミュニティの事例紹介
●MROCの利点
リスニングやアスキングができる点、コスト削減、スピードアップが可能。行動追跡が可能。
●新たな気づきの発見: ①コミュニティの活性化、②気づき能力の向上
気づくためには、「みんなで見る」ことが重要。
●MROCによる企業内顧客志向の向上
①MROCを通した部署間のコミュニケーションの促進、②MROCによるフィルターを通さない生の声を経営層が重視、③マーケティングの仕組みの変化
1 件のコメント:
当時、ご参加いただき誠に有難うございました。
又、セミナーについてご投稿いただき、大変恐縮です。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
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