2010年6月21日月曜日

ツイッチャーの会の6月MR勉強会を開催しました。





《第26回》


今週のTOPICS I


◆先週の6月14日(月)ツイッチャーの会の勉強会を開催しました案内


●テーマは、構造方程式モデリング(SEM)です。

講師は篠原 正裕さん(右写真: 早大学大学院文学研究科心理学専攻を修了。

豊田秀樹教授のもとで、SEMを研究。現在インテージ勤務)。

講師快諾ありがとうございました。

説明は非常にわかりやすく、業務の参考になるものでした。

場所も、インテージの会議室をお借りしました。

外部勉強会に会場を提供していただきありがとうございました。

当日はあいにくの雨でしたが、23名の方に参加

していただきました。ありがとうございました。

勉強の後は、恒例の「懇親会」で盛り上がりました。

勉強会スライド

さらにSEMの事例などを勉強したり、情報交換をする場を継続してもって行く予定です。SEMに御関心のある方はお問い合わせ下さい。

●Twitter上でのご感想。。。

@sakihirojp
11:55am, Jun 15 from HootSuite@ushido @Experidge 昨日の勉強会・懇親会ありがとうございました。今まであれば接点を持てなかった方々と接点をもてることはとても幸せです。同時にまだまだ勉強しないと・・といい意味での奮起をさせていただきました。 @inukai_jp という最終兵器?もよろしくです。

@ushido
9:08am, Jun 15 from Echofonご参加ありがとうございました。今後もリサーチャー同士、切磋琢磨して行きましょう。 RT @kaorin308 @Experidge 昨日の勉強会、ありがとうございました。あのような勉強会に参加することで、やばいまずは知識つけなきゃ、と危機意識を持つことができました。


@myenqcom
12:40am, Jun 15 from HootSuite本当に今日はありがとうございました!とっても楽しかったです。また来月も楽しみにしています!RT @szkMakoto: 今日は勉強会もさることながら懇親会の楽しいひとときもあり...@Experidge @ushido @slowtempo @shig_ono @myenqcom

@fujiokat
12:10am, Jun 15 from Twittelator#twittcherの会、お疲れさまでした。講師の @slowtempo さん、いつも刺激的な会を企画してくださる @ushido さん、 @Experidge さん、ありがとうございました!


●ツイッチャーの会では、5月には、以前にブログで紹介しました

福井遥子さんの出版記念講演会を開きました。

日頃、社外のリサーチャーの方とあまり交流の機会がない

リサーチャーの方のスキルアップのための情報交換の場として、

ツイッターをやっているリサーチャーが中心になって作った

のがツイッチャー(Twittcher)の会です。

 Connect→Share→Help→Happy (情報共有による助け合い)になることを目指しています。

参加費は基本、無料ですが、聞いているばかりでなく、

時には自分の得意とする分野の講義も行ったりして、情報共有を目指しています。

多くのリサーチャーの方々の御参加をお待ちしております。


●来月は、7月15日(木)19:30より、表参道の東京ウイメンズクラブで、

元ネットレイティングス社長、現トランスコスモス・エクゼクティブリサーチャー

/マクロミル・ネットリサーチ総合研究所所長の萩原 雅之さんをお迎えして

講演会を開催する予定です。

萩原さんは、現在、氏が主宰しているリサーチャーやマーケターなどのネットワーキングであるSurveyMLのLinkedIn版への登録拡大を目指しています。

開催の詳細は追って、ツイッターや本ブログでご案内致します。

●8月もMR勉強会を予定しております。




今週のTOPICS II 


◆2009年のUSとUKのMRの売上結果

●2009年のUSのMRの売上金額は、対前年比3.5%減の86億ドル(7826億円ー91円換算)

(By Inside Research’s Jack Honomichl :The Honomichl Top 50 Report of U.S. Marketing Research Firms )

●同じくUKは、4.7%減の20.76億ポント(2803億円ー135円換算) (By MRS)


●小さな調査会社やアドホック調査会社ほど、不況の影響を受けた。
(年間売上約5億以下の会社の減少率は8.5%)

●US revenue for the top 10 US agencies was as follows:


US Rank Organization US Research Revenues($ millions) % change from 2008

1 Nielsen                      2,298.0/3.0

2 Kantar                              850.9 /-10.4

3 IMS Health                             801.1   /-5.9

4 Westat                502.4   /7.0

5 Symphony IRI Group               441.7   / -0.7

6 Arbitron                                  379.1   /4.0

7 Ipsos                                       288.8   /-7.3

8 GfK USA                                288.5   / -11.7

9 Synovate                                214.5   /-12.4

10 J.D. Power and Associates   164.4   /-13.7

*USでの売上高。世界の売上高ではないことにご注意下さい。

Honomichl Reports Decline in US MR Revenues (6/16)

US research industry posts 3.5% decline in 2009 revenues (6/17)

UK MR down 4.7% in '09 – but this year's Q1 looks better both at home and abroad (6/7)





今週のMR情報源 IX



AMSRS The Australian Market and Social Research Society

●6月7日のブログで、MRIAというカナダのMR団体の紹介をしました。

今回は、オーストラリアのリサーチ関連団体です。

310社の調査会社リスト

Research News 月刊誌

● Qualified Practising Market Researcher (QPMR) リサーチャーの資格認定制度

業界リンク



GREENBOOK 


●調査バイヤーのためのガイドブックです。
guide for buyers of marketing research and focus group services.


●GreenBook includes 1500 market research firms and focus group facilities across 400+ categories of marketing research services

●MR各社から投稿されたMR関連記事



週刊リサーチ・ブロゴスフィア


Weekly Research Blogosphere


*1週間の世界中のリサーチ関連の主なブログ・テーマを簡便に
レビューすることができる「週刊リサーチ・ブロゴスフィア」です。
興味をもたれたブログの詳細は、リンク参照。
(土日前後でアップされたものは次週にまわすことがありますのでご了承下さい)

⇒は投稿に対する個人的コメントです。


◆先週(6月14日ー6月20日)のリサーチ・ブロゴスフィア

23ブログの39投稿をレビュー


《海外編》


1.Jeffrey Henning 's Vovici


1.The Karate Kid Weekend Mailbag(6/13)

●過去の投稿への質問について。

評価尺度や、回答率、マルチカントリー調査における翻訳の問題。


2.Credit Unions Deposit Surveys, Withdraw Insights (6/14)

●Dave Capuanoによる投稿。

Credit Union customersの調査について。

.I Was a Teenage Market Researcher (6/15)

●18才の大学生の時にMR会社で働いた経験から、インターンとして学生を雇うことのすすめ。

4.The Winds of Privacy (6/16)

●Facebookのプライバシー問題に関連して、インターネットのプライバシーについての人々の
意識を調べた調査について。

5.Market Researchers Are From Mars, NPS Advocates Are From Venus (6/17)

●顧客ロイヤルティ指標であるNPS(Net Promoter Score)をめぐる議論。

6.Response Substitution: "Answering the Unasked Question" (6/18)

response substitution(回答の代用)の問題について。

対象者は、聞かれていない質問内容について、回答する可能性がある。

例えば、あるレストランの食事満足しているけれども、サービスに不満なお客が、

サービスについて聞かれないで、食事について聞かれた場合の回答に、

サービスのネガティブ評価が反映する可能性がある。

●Journal of Marketing Research, David Gal and Derek D. Rucker,  "Answering the Unasked Question: Response Substitution in Consumer Surveys"から。


7.MR Webcast Opportunities (6/19)

●6月23日23:00-(日本時間)に開かれるAMAの無料Webinar:

Virtual Event: Unveiling Marketing Research's Future Online の紹介




2.Joel Rubinson on Marketing Research


8.Getting real about social media (6/17)

●ソーシャル・メディアは、ますます現実のものになり、マーケターやリサーチャーは、

ビジネスに対してその意味するところを理解して、有効な戦略を構築する必要がある。



3.Research Rockstar



9. What is Market Research Success? (6/13)
 
●先々週のMRAの会議である人が、リサーチは過去30年間、脇役(サイドライン)であったと

述べた。その理由は、マネジメントへの調査結果の報告の多くは、マーティング責任者が

行うから。

●それに対して著者は、MRの成功は、リサーチャーが重要な会議にでて報告する

ことではなく、調査結果によって、意思決定がなされ、有効なマーケティング活動が

とられたかどうかである。

調査結果がスターであり、リサーチャーがスターでなくてもよい。

逆に言えば、調査を行っても、何もアクションがとられない場合は、調査は失敗。

リサーチャーが重要な会議に出席できないとか、サブ的存在であると不満を言う前に、

調査結果をスターにするために、リサーチャーとして、すべきことをすべて


行ったかどうかを自身に問うべきである、と述べています。

⇒「調査結果を出す」「報告書を作成する」ことに焦点が当てられ、

調査を行うことによって、「何が意思決定され、どのようなアクションがとられるか」ということを

知らないで調査を行っていませんか?

企画書に必ずAction to be taken(この調査結果に基づいてとるべきアクション)の欄が

あるでしょうか?

とるべきアクションを知らなければ、マネジメントやマーティング担当者に説得力を持って、

調査結果を説明し、提言を行うことはできません。

説得するコミュニケーション力も発揮できません。

そのためにも、マーケティング課題の理解は不可欠です。


10.2 Questions You Must Ask Before Hiring a Market Research Agency (6/18)
 
●調査会社選定における2つの重要な質問

①どのリサーチ団体に加盟しているか?

②調査上のリスク(データ品質やタイミングなど)と、そのリスク減少の対策は?
 

●著者の本 How To Hire & Manage Market Research Agencies

 
4.Tom H. C. Anderson - Next Gen Market Research


11.Text and Social Media Analytics Info Update (6/15)

●social media and text analyticsのイベント情報


12.A Midsummer to Remember! (6/18)

●American Marketing Association から、40才以下のリサーチャーで、業界に貢献した4人

Tom Anderson,Kristin Luck, Tom De Ruyck and Nick Harringtonが選ばれたこと。
“Four Under 40″ winners

⇒日本ではどうでしょうか?40才以下のリサーチャーで業界に貢献しているリサーチャーを
ご存知ですか?


5.The Future Place Blog 

13.Check out the ESOMAR Prices Study(6/14)

●2010 ESOMAR Global Prices Study (100カ国の604社)結果の購読のすすめ。


6.Blackbeard Blog


14.Comments II: Search Audiences v Social Audiences (6/17)

●ブログへのコメントについての考察。

7.Random Sampling


お休み


8.Straight Talk with Nigel Hollis 


15.Yelling, story telling, selling (6/14)

●Yellingタイプの広告と、Story telling型の広告。

16.Making nostalgia work in uncertain times (6/16)

●ノスタルジを利用したブランド活性化について。



9.LoveStats


17.MRA Day 3 – Thanks and goodbye! (6/16)

●MRA会議3日目。


18.5.367 tips for presenting charts people will like(6/17)

●ここ数週間リサーチ会議でプレゼンを行ってきた経験からの

プレゼン資料の作成の5つのティップ。

①例えば正しい数はグリーン、正しくない数字はレッドにするとわかりやすい、
②折れ線グラフのラインは太く、
③フォント・サイズは大きく、
④図は大きく、
⑤3Dにはしない。


19.I won a Flip Ultra from the ARF! Thank you ARF, Google, and Wikipedia! (6/18)

●ARF会議参加応募で、Flip Ultraというpretty little video cameraがあたったことについて。


10.The Survey Geek


20.Some worthwhile advice on questionnaire design (6/16)

●調査デザインの2つの論文の紹介(内容には言及されていません)

1つは、IJMR, Petra Lietz,  "Research into questionnaire design: a summary of the literature."
(残念ながら、International Journal of Market Researchのメンバーしか論文が見れません)

2つ目は、Social Science Computer Review、 Paula Vicente and Elizabeth Reis.
 "Using Questionnaire Design to Fight Nonresponse Bias in Web Surveys."
(残念ながら、これもSocial Science Computer Review の講読がいるようです。)

⇒おもしろそうな論文ですので、どこかで入手できればと思います。


11.Insites Blog

21.If you want to be a winner, you’ll have to lose once in a while (6/17)

●Dutch Market Research Association MOAのDutch Market Research Awardsの受賞式について。

22. The big playing survey (6/18)
 
●フランドル地方(ベルギー北部とその周辺のオランダ・フランスの一部)に住む子供の遊びに

ついての調査結果。


12.The Researcher's Perspective


23.Market Research for Lead Generation (6/16)


●著者は、上のResearch Rockstar のブロガーであるKathryn Korostoff

●企業の商品やサービスへの関心を消費者に導かせ,見込み客を獲得するための

いわゆる“リード・ジェネレーション(lead generation)”の役割をリサーチにもたせることの議論。

●リサーチと営業は異なるということで、調査倫理上もよくないこととされています。

しかし、現実、調査によってその製品の認知を上げる効果があったりします。

リサーチの役割が変化し、コスト・センターから、プロフィット・ジェネレーションに

変化してきている。マネジメントの人々のリサーチ感も変化。

It makes researchers seem less ivory-towerish and more business-focused.

Market research could, potentially, even pay for itself.

と述べ、リサーチのリード・ジェネレーションの考察の必要性を示唆。

⇒リサーチは究極、売上アップのために行っています。そのリサーチが販売活動とリンクしない手はないでしょう。しかし、一方、オンライン・パネルとともに玉石混交のDIY調査が氾濫しているように、営業目的で、「リサーチ」と呼べない「リサーチ」が行われ可能性も高いと言えるでしょう。今でもよく行われているリサーチと称しての悪質な販売活動が行われ、消費生活センターへの苦情が増加することも考えられます。

24.Trading Game at MRA’s 2010 Annual Conference (6/17)

●先々週ボストンで開かれたMRA年次会議でのTrading up Disney Pin Gameについて。

そこで出された「質問」リスト。 



13.Future of Insight


25.MR Agency Futures (6/13)

●ARFのJoel RubinsonのブログEvolving the marketing research agencyで語られた調査会社の

3つの発展方向に対して、5つの方向を示唆。


26.Over at NGMR: What’s the Future of MR? (6/14)

●LinkedInのDiscussionにおけるNext Gen Market Research (NGMR)でのWhat's the future of marketing research?の議論に関連して。


27.MR Evolutionary Stages (6/15)

ビデオ1 インタビューw/Simon Chadwick

ビデオ2 インタビューw/Dave Lundahl


28.One Possible Research Future: Epidemiology (6/15)

●ミーメティクス-ミーム(人間を媒体として増殖する思想的因子)を研究する学問の適用の可能性について。


14.Voices of CMB

29. More important for quantitative market research, mobile surveys or mobile friendly surveys? 
(6/15)

●今後の定量調査は、モバイル・フレンドリーでなければいけない。

15.The Forrester Blog


30.Marketing To Latin Americans Is A Long-Term Commitment (6/14)

●Understanding Latin American Online Consumersレポートについて。


31. Good Forecasts Deliver More Than Just Numbers (6/15)

●顧客満足の調査を行った場合、クライアントは顧客満足スコアがほしいのではなく、

売上を上げるインサイトがほしいのである。

単に調査の結果の「数字」をリサーチャーは語るのではなく、


クライアントのビジネス成長について語ることが重要。

そのためにはWhyのインサイトが必要。

調査は、株主のお金を「投資としての調査」に使うことであるので、


その投資へのプラスのリターンをえることが調査の究極的な目的である。


32.Market Researchers: Help Us Benchmark “Social Maturity” (6/16)

●ソーシャル・テクノロジーについてのFprrester社が企画する調査への協力依頼。


33.The Data Digest: What Makes Leisure Travelers Feel Valued? (6/18)

●Forrester's Technographics® research結果から。

顧客が評価し、ロイヤルティが上がる旅行会社のポイント:価格とその透明性




《国内編》


16.MARKETING RE-SEARCH BLOG


34.ESOMAR APAC でのTwitterを使ったリサーチ発表事例 (6/6)

→先週に掲載すべきところ抜けておりました失礼致しました。



17.Marketing Research Watch

お休み


18.マーケティング・リサーチの寺子屋

お休み



19.tanoue40's Blog


35. 新聞記事:セブン&アイ 海外でPB生産・販売 (6/16)


「これまで、小売各社はほぼ国内だけでPBを販売してきた。


日本の有力メーカー各社と協力して海外で生産販売するのは日本の小売大手で初。」


 
20.アウラなブログ


36.統計学より脳科学 (6/15)

「マーケティングリサーチのエッセンスも対象者の記憶を調査すること、と言っても大きな間違いではないだろう。」
「どのようにブランドを認知し、どういうイメージを得て、消費という行動につながっていくかが消費者行動のプロセスでるなら、その基本は記憶であろう。

最近思うのはリサーチャーは統計学を勉強するより脳科学を勉強すべきなのかもしれないということである。 」



21.マーケティング・リサーチャーの生態


37.マーケターとリサーチャーの関係 (6/14)

「リサーチャーはマーケターの参謀であり、強力なサポーターである。


リサーチャーは参謀になるために、リサーチ技術を高めることはもちろんのことマーケティング知識

も高める必要があります。

マーケターはプロフェッショナルです。リサーチャーも当然プロフェッショナルでなければ

サポーターにはなれません。」

「でも「プロフェッショナリズム」を求めなくなったら自分に価値がないと


言っているのと同義だと思います。

リサーチ技術を高めるにはどうすればいいか。

優秀なマーケターと仕事をする

だと思います。」

⇒調査会社のリサーチャーの方がお付き合いするのは、メーカーやサービス業の

マーケターあるいはリサーチャー。

前者の場合、調査を理解し、仮説構築力のあるマーケターは

調査の有用性を認めているけれでも、

そうでないマーケターの場合は、リサーチの共通言語が通用しない分、

有効なインサイトを発見できないことがあります。

後者のリサーチャーの場合、リサーチの共通言語は通じるけれども、

リサーチャー側にマーケティング課題の理解不足があると、

最終的に有効なインサイトにならない場合があります。



22.みんなのMR.COM


38.リサーチャーを育てるうえで、上司の方の役割は重要 (6/14)


23.Digital Consumer Planner's Blog

39.リスニング・ソリューション: テキスト分析ソリューション・キー (6/17)



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《このBlogは毎週月曜日の午前中に更新されます。月曜日がお休みの時は火曜日の午前中です。また臨時に更新されることがあります》

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