2015年6月3日水曜日

#148 レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第3回報告

<第148回> レイ・ポインターのMR白熱教室2015 第3回報告 2015年6月2日


● 第3回目のテーマは、『プレゼンテーションの方法』でした。



● 発表資料:

Ray poynter trends in presenting from MROC Japan


● レイが開口一番、「これぞ絶対というプレゼンの方法はない!」 同感、同感。


国内外のいろいろなプレゼンを聞いてきた個人的な経験からも、結構プレゼン評価には、「主観」が影響するように思います。


聞き手の関心事、聞く目的(期待)、知識レベル、体調なども影響するかと思います。またプレゼンターへの事前評価や好き嫌いも、客観的評価を曇らせる場合もあるかと思います。


「すばらしいプレゼン」とか「いままで聞いた中で最もよかった」などと他の人が言っていても、個人的には、「そうですね」と言いながら、心の中では、


「たいしたことがないなあー(あなたの理解・知識不足だから、すばらしいと思うだけでは)」とか、


「それでどうなの?So What? 単に横文字のものを日本語に整理しただけで、クリエイティブやオリジナリティが、ぜんぜんないのでは?」と、ブツブツ言うようなプレゼンも少なくありません。自分のことは棚に上げて、、、


● 6月の下旬にあるところで、プレゼンする機会があるので、たまたま先週、次の2冊のプレゼン・ノウハウ本を読んでいました。プレゼンについての本は、沢山でていますので、どれを読めばよいか迷われる方も多いかと思います。


何か新しいことが書いていないかということで、偶然以下の2冊の新刊本を書店で手にしました。著者が同じであったことに、今気づいた次第です(^_^) 同じであれば、2冊も買う必要はなかったかも。(1冊買うとすれば、①の方をお勧め)


①ジェレミー・ドノバン『TEDトーク世界最高のプレゼン術(実践編)』(2015年、新潮社)


②ジェレミー・ドノバン他『スピーチ世界チャンプの魅惑のプレゼン術』(2015年、ディスカヴァー)


● この本の中で、賛同することが書いてありました。


「スピーチは内容が第1だと、私は確信しています。あなたが目指すのは、プレゼンの専門家ではなく、プレゼンをする(ある分野の)専門家でなくてはいけません・・・「伝え方」は「(伝える)内容」と調和していなければいけない、ということです」(187頁ー188頁)


確かに!(あたり前のことかもしれませんが・・・)


● 「広める価値のあるアイディア(Ideas worth spreading)」である「内容」と、その「伝え方」の両方が重要です。


良い「内容」を効果的に伝え、説得して行動に突き動かすためには、「伝え方」が重要でしょう。


他方、いくら効果的な「伝え方」でも、「内容」がなければ、聴衆の心を動かすことは難しいでしょう。


ゆえに、プレゼンのノウハウは知っておいた方が絶対よいでしょう。


● しかし、それ以上に重要なことは、


①積極的に、プレゼンする機会をもつこと(プレゼンする必要性がなければ上達のモチベーションも生まれないでしょう)ーぜひ、JMRX勉強会で、その発表の機会をもって下さい、


そして、もう1つは、


②練習(Practice makes perfect)あるのみ。プレゼンの経験を積むこと。ーあなたが、上手だなと思ったプレゼンのスピーカーは、おそらくプレゼン経験が豊富であることは間違いないでしょう。(英語も同じかと)


● レイにプレゼンの中で、個人的に印象に残ったのは、


①プレゼンターも、プレゼンの一部ー役者志願ではないので、実行はなかなか難しいかと。
②プレゼン資料は、プレゼンをサポートするものに限るー結構、関係ない資料も作っている気がしています。


● 6月下旬のプレゼンは、リハーサルができるように、(日本語だからブッツケ本番が可能とつい思ってしまいます)一夜漬けの原稿は避けたいと思います。


● もっと書きたいこともありますが、長く書くと、<忙しいのに読むのが大変と>、叱られますので、この辺で。


● 最後に、定性リサーチ・スペシャリストの吉田朋子さんが、レイのプレゼンの一部をフェースブックに翻訳されていましたので、以下に抜粋させていただきます。ご参照下さい。


「残念なプレゼンをするためのおすすめ10か条」


1 前置きを長々と喋ろう
2 過度にドラマチックにゆっくりと喋ろう
3 自分がいかに重要人物であるかを、トクトクと説明しよう
4 自分の著書に触れよう 引用も忘れずに
5 スライドを文字で埋め尽くそう
6 専門用語は、自分の優秀さを示すののにとっても役に立つ、だから、沢山使おう
7 自分の会社の説明を、長々と語ろう
8 リハーサルしたり、時間を計ったりしたり、そういうことには手を抜こう
9 トークショーみたいに、自分の記憶でまくしたてよう
10 聴衆とのアイコンタクトを避けよう


上手なプレゼンがしたいと思ったら、ひっくり返して読む。。。


プレゼンの小技


1 スライドのアニメーション(トークに併せた小出し)
2 ユーモア
3 メタファー
4 古典的な言い回し ”まず、良い話から始めましょう”みたいな。
5 聴衆に問いを投げる
6 時には挑発したり、緊張させたりする(やりすぎは×)
7 パワーポイントから離れる時間を少し作ってみる
8 ボディランゲッジ


● レイのお話しの中にでていたプレゼンのリンクです。


① Hans Rosling: Religions and babies


http://www.ted.com/talks/hans_rosling_religions_and_babies?language=ja


② Seth Godin: How to get your ideas to spread


http://www.ted.com/talks/seth_godin_on_sliced_bread?language=ja


③ エイミー・カディ 「ボディランゲージが人を作る」


https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are?language=ja

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