2012年10月9日火曜日

第31回JMRX勉強会報告: コミュニティ・パネル


《第105回》

●2012年9月21日(金)、GMOリサーチさんの会議室をお借りして、第31回JMRX勉強会を開催致しました。

海外ゲストシリーズ第4弾として、

ビジョン・クリティカル社(Vision Critical)、アジア地区総責任者ブルース・ウエルズ(Bruce Wells)氏、来日記念講演を行いました。

テーマは、【コミュニティ・パネル: MROCの次に来る次世代マーケティング・リサーチ手法】
http://kokucheese.com/event/index/52230/

●発表資料:


●JMRX紹介スライド

●当日1時間ほど前に発表原稿を見せられて、これは「逐次通訳」をしていたのでは、1時間半ではまったくおさまらないということで、超「意訳」になってしまいました。
ある方から、20%ぐらいしか理解できなかったと、お叱りをうけました。

全体のポイントはお伝えしたつもりでしたが、不明な点がありましたら、上記資料をお読みいただいたり、あるいは直接ご質問下さい。

●スライドの12頁にありますCustomer Centricity が重要な概念です。真の「顧客中心」を実現するテクノロジーとしてCommunity Panelの存在価値があります。

マーケティングのミッションである「顧客創造」のためには、真の「顧客理解」が不可欠です。まさに「リサーチの価値」が問われるところです。

●さらに、コミュニティ・パネルCommunity Panelは、企業の貴重なCRMデータを活用することによって、コミュニティから得られる意識や態度のデータと、CRMの購買行動データがリンクされ、ビジネス・インテリジェンスとカスタマー・インテリジェンスの統合を実現するプラットフォームです。この統合から生み出される顧客理解の価値は計り知れないものがあり、企業のマーケティング活動を根本的に変えるものを期待されています。顧客理解に根ざした、顧客創造、顧客ロイヤルティ強化を実現するものです。

●1つの特筆すべき点は、使用方法が柔軟であることだと思います。

メーカーなどのエンド・クラインアントが自社内で、DIYリサーチ・ツールとして利用する方法もありますし、代理店や調査会社が、自社のクライアント企業のために導入して、調査を行うことも可能です。これはパートナー・システムというもので、世界の誰もが、自由に使えるようになっている開かれたシステムです。ビジョン・クリティカル社自体もこのプラットフォームを使ってリサーチのフル・サービスも行っています。

日本国内ではまだ使用している事業会社、代理店、調査会社はありません。どこか、第1号の名乗りを上げてください。

●個人的には、日本のMRを変える1つの有力な手段になるソリューションだと考えています。まさに、Community Panelは日本にとって、「リサーチの黒船」(Black ships)だと思います。

ヨーロッパのMROC#1企業であるInsights Consulting社の Tom De Ruyck氏は、「MROCによって、クライアントと調査会社が初めて真のパートナーになれる」と昨夜行われたNewMRイベントで述べていますが、Community Panelこそが、それにふさわしいかと思います。

MROCを上回るパワーゆえに、まさに「次世代MRのプラットフォーム」にふさわしいテクノロジーだと感じています。


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●コミュニティ・パネルとは…

主に定性手法である数十人から数百人のMROCでは、少人数ゆえに結果の検証Validateができませんが、数千規模の長期コミュニティである「コミュニティ・パネル」(Community Panel)では、定性調査と定量調査が1つのプラットフォーム上で可能です。自社内にCRMで保有している大量の「顧客」データベースの有効活用の利用の点でも世界中で現在最も注目されている手法。

●ビジョン・クリティカル社について

2000年設立されたカナダ・バンクーバーに本社のあるMRテクノロジー・カンパニー。世界中で最もイノベイティブな調査会社の1つとして、トップ3にランキングされました(Greenbook)(ちなみに#1はUKのブレイン・ジューサー社)

オンライン・コミュニティ・パネルの世界的リーダー企業で、2009年には50%の成長を記録し、昨年(2011年)17%の高い成長(主要業界企業平均4.1%)を依然維持。2009年には、カナダで6番目、北米で44番目に、最も急成長している企業の1つと評価されました。

「テクノロジーによるMRの変革を標榜しています。

コミュニティ・パネル以外にもバーチャル・ショッピングやモバイル・リサーチ、Customer Experience Managementなどの最先端のテクノロジーを提供しています。

世界中で600を超えるクライアントをもち、世界のトップ100のブランドの3分の1をサポートしています。カナダ、北米、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリア、中国に500人を超えるスタッフ擁し11のオフィスでコミュニティ・パネル・サービスを展開中。グローバル・パートナー・プログラムhttp://www.visioncritical.com/partnersによって、世界中の調査会社とパートナー関係を築き、コンサル活動を行っています。
http://www.visioncritical.com/

●ビジョン・クリティカル社は、東日本大震災に対して、日本でビジネスを行っていないにもかかわらず、20,000ドルの寄付を行っています。感謝!

創立者の言葉:“In times of crisis,” said Reid, “We are able to show that Vision Critical is not just a business, but a community—one which extends beyond the walls of our offices, to all the people we touch in business and life.”

http://www.visioncritical.com/news/Vision-Critical-Raises-20000-for-Japan-Earthquake--Tsunami-Relief-Efforts
 

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